北海道土産といえば「白い恋人」を思い浮かべる人は多いことだろう。そして、その白い恋人の製造工程の見学や、菓子作り体験ができるお菓子のテーマパークが札幌市内にある「白い恋人パーク」だ。
7月12日、同施設が大規模リニューアルを敢行。果たしてどのように生まれ変わったのか、見学してきたので紹介したい。
チョコトピアハウスの見所
今回のリニューアルにより、従来の見学コースに加えプレミアムファクトリーコースが追加。約1時間のコースでは、工場見学だけでなく、新施設の「チョコトピアハウス」に入館することができるようになった。なお、同コースの入館料は高校生以上1,500円、4歳〜中学生以下1,200円、3歳以下は無料となる。※料金はすべて税込
チョコトピアハウスはエントランスを含めて全4部屋で構成され、チョコレートの原材料や現在のチョコレートが完成するまでの4大革命などがプロジェクションマッピングも駆使した映像コンテンツで紐解かれていく。
4大革命とは、簡単にいうと「苦くてのみづらい」カカオ豆が「おいしい食べ物」であるチョコレートへと進化したできごと。
新キャラクター「チョコレートを愛しすぎた博士」が、ストーリー性を持たせた内容をユーモアに語ることで、見終えると「苦いカカオニブがどのようにして、甘くておいしいチョコレートになったのか?」「チョコレートはなぜ人を幸せにするのか?」がよく分かり、ちょっとしたチョコレート博士になった気分が味わえる。
工場見学では、どちらのコースでも従来の白い恋人だけでなく、バウムクーヘンの製造工程も見られるようになった。1本まるごとの状態や、輪切りがずらりと並ぶ様子は圧巻で、見るだけで食べたくなってくるから不思議だ。
インスタ映えする景色やお菓子作り体験
見学コースのラストを飾るのは「チョコレートへの愛にあふれた街」をコンセプトに今までの倍以上の広さに増床された4Fフロア。注目はお菓子作りを体験できる「スイーツワークショップ・ドリームキッチン」だ。
ここに新設されたチョコレートルームでは、入場料金と別に参加費を払うことで、約20分のチョコレクション(税込800円)、約2時間の石臼焼きチョコレート作り(税込5,000円)の2つを体験できる。
また、従来のクッキー作りが楽しめるエリアも拡張され、収容人数が90人から120人に増えたのもうれしいところだ。それ以外にも、フロアのそこかしこに、マルシェをイメージしたフォトスポットや、チョコレートのテンパリングと呼ばれる技術を間近で見学できる小菓子の販売スペースが新登場している。
そして、高級感あふれるカフェラウンジでは、窓際の席から周辺の美しい街並みを望んだり、白い恋人のチョコレートや「美冬」のパイなど人気商品を使ったパフェなどを味わったりできる。
最新の参加型コンテンツも登場
見学コースも必見だが、新登場となる「スタディベース・カカオポッド」も見逃せない。チョコトピアハウスと同様、こちらもプロジェクションマッピングを活用したコンテンツなのだが、照明を消した部屋に浮かぶ映像が臨場感たっぷりで、また違った感動を味わせてくれる。
体験料金は1名1,000円(税込)※で、ただ見るだけでなくカカオ豆をくだいてフレーク状にしたカカオニブを試食したり、チョコレートを食べ比べたり、実際の体験を通してチョコレートがどうやってできているのかを学べたりなっていて、白い恋人パークはまさにチョコレートの聖地ともいえる充実ぶりの施設になったといっても過言ではないかもしれない。※3歳以下は無料
白い恋人パーク限定の商品も登場
年々多くの来館者が訪れるようになり、お土産にも行列ができていた白い恋人パークだが、今後はよりスームズに買えるようなるはずだ。というのも、リニューアルで、お土産ショップの売り場面積が1.5倍に拡大。さらにセルフ発送システムも導入されたので、待ち時間が大幅に軽減されるに違いない。
ちなみにショップには新たに白い恋人パーク限定商品として、「プルミとラムルのチョコレート物語」(税込1,296円)、「キャンディチョコレートジュエリー」(税込1,620円)、「博士の秘密のトランク テイスティングチョコレート」(税込972円)、「テリーヌ・ド・ショコラ〜博士からの贈り物」(税込1,566円)の4種類の白い恋人パーク限定商品も登場しているので、訪れた際はぜひとも手に入れてほしい。