マーキュリーは7月16日、「2019年上半期 ファミリータイプ(3LDK)新築分譲マンション相場」の最新動向(2019年7月3日時点)を発表した。
2019年上半期に供給されたファミリータイプの住戸価格を集計した結果、平均価格は6,059万円、中央値は5,380万円となった。2018年上半期と比べ、平均価格は314万円(5.5%増)、中央値は302万円(5.5%増)上昇。また2018年、2019年ともに平均価格が中央値を700万円程度上回っており、同調査では「一部の高額の物件が平均価格を押し上げている構図」と分析している。
エリア別にみると、東京都は平均価格7,537万円に対し、中央値は6,608万円と、首都圏平均を大幅に上回る929万円の差があった。その他のエリアでは、最も差が大きかった千葉県で平均価格4,656万円、中央値4,511万円の145万円差と、概ね100万円前後の差に収まっており、同調査では「首都圏の中央値価格に対して平均価格が上振れしている要因は東京都、特に中央値を上回る価格帯の物件が数多く供給される都区部を中心とした主要エリアの価格にある」と指摘している。
価格帯別の供給割合をみると、「5,000万円台」が25.7%で最多。次いで「4,000万円台」が22.6%、「3,000万円台」が16.6%、「6,000万円台」が13.1%などと続き、5,000万円未満は計39.9%にとどまる一方、8,000万円以上の高価格帯は計12.7%を占めた。
エリア別にみても、東京都と神奈川県の最多供給価格帯および埼玉県で2番目に多い供給価格帯が「5,000万円台」となり、平均価格並びに中央値付近が概ね主力供給ゾーンであることがわかった。