エン・ジャパンは7月16日、「副業」に関する調査結果を発表した。調査は5月31日~6月30日、同社運営の転職サイト「ミドルの転職」を利用する35歳以上のユーザー2,118名を対象にインターネットで行われた。
調査によると、今後の働き方として「本業以外に副業をしたい」という人は68%。しかし、実際に副業をしている人は24%とのこと。そこで、副業をしていない理由を尋ねたところ、「会社が副業を禁止している」(50%)が最も多く、次いで「どう始めていいかわからない」(39%)、「本業が忙しく時間がない」(33%)と続いた。
一方、副業中の人を対象に副業に取り組む理由を調べたところ、「報酬が得られる」(62%)、「知見・視野が広がる」(51%)が上位に並んだ。
続いて、副業中の人に対し具体的な取り組みを尋ねると、「本業以外の単発の仕事」(45%)、「本業以外の長期(3ヶ月以上)の仕事」(29%)、「株式投資」(25%)がTOP3となった。
この結果を年収1,000万円以上と未満で比較したところ、年収による差が目立ったのは、「株式投資」(年収1,000万円以上36%、年収1,000万円未満23%)、「不動産投資」(同29%、9%)、「ボランティア活動」(同26%、10%)、「地域活動」(同18%、8%)では年収1,000万円以上の人の方が10ポイント以上高く、反対に、「本業以外の単発の仕事」(同36%、46%)では、年収1,000万円未満の人の方が10ポイントほど高い割合を示した。
また、副業による収入を教えてもらったところ、「20万円未満」(44%)が圧倒的に多く、次いで「50万~100万円未満」(13%)、「100万~200万未満」(10%)と続いた。
最後に、「副業が本業で役に立ったことがありますか?」という質問に対し、54%が「はい」と回答。具体的には、「業界が違うと、仕事や課題解決のヒントになることが多い」「ビジネスパートナーが増え、本業での紹介数が増加した」「実際に経営者になることで経営コンサルに磨きがかかった」といったエピソードが寄せられた。