相模鉄道とJR東日本は16日、相鉄・JR直通線(11月30日開業予定)の運行計画の概要が決定したと発表した。
相鉄・JR直通線は、利用者の利便性向上と沿線価値向上のため、相鉄線とJR線が相互直通運転を行うもので、運行区間は相鉄線の海老名駅からJR線の新宿駅までとし、朝通勤時間帯の一部列車は大宮方面にも直通する。終日の運行本数は46往復(計92本)とされ、朝ピーク時間帯は1時間に4本、その他の時間帯は1時間に2~3本を運転する。
使用車両は相模鉄道が12000系、JR東日本が埼京線・川越線用のE233系。おもな区間の所要時間は、二俣川駅から新宿駅までの最速達列車が44分、大和駅から渋谷駅までの最速達列車が45分、海老名駅から武蔵小杉駅までの最速達列車が36分となる。
■相鉄線特急・快速が西谷駅停車、いずみ野線に新種別も
相鉄・JR直通線の列車は相鉄線内(海老名駅から羽沢横浜国大駅まで)において、特急または各停の種別で運転。特急の相鉄線内での停車駅は海老名駅・大和駅・二俣川駅・西谷駅・羽沢横浜国大駅、各停は相鉄線内の各駅に停車し、両種別ともJR線では武蔵小杉駅・西大井駅・大崎駅・恵比寿駅・渋谷駅・新宿駅に停車する。
相模鉄道は相鉄・JR直通線の開業にともなう11月30日以降の新ダイヤの概要も発表した。横浜方面と都心方面の分岐駅となる西谷駅に特急と快速が停車し、乗換え利便性向上を図るほか、上りの平日朝ラッシュ時間帯、いずみ野線に新種別となる通勤特急・通勤急行を導入(通勤急行の一部は海老名駅からも運行)。湘南台発の通勤特急は二俣川駅でJR線直通の特急に接続し、都心方面への速達性・利便性向上を図るとしている。
なお、具体的な運行計画など詳細は決定次第、改めて発表するとのこと。