◆本記事はプロモーションが含まれています。

【この記事のエキスパート】
助産師:浅井 貴子

助産師:浅井 貴子

大学病院、未熟児センター勤務後、自身の結婚、出産後地域に出て年間250~300件の赤ちゃん訪問を行いながら健診業務や母親学級などを行う。

アロマセラピストの知識を生かしながら母と子のナチュラルケアブランドAMOMAの商品開発、WELEDAのプレママセミナーなどを行う。

妊娠中~乳幼児の育児相談が得意。ベビーマッサージ教室カモマイル主宰。


赤ちゃんの育児や栄養面をサポートする粉ミルク。この記事では、先輩ママ100名へのアンケート調査や助産師への取材をもとに、おすすめの育児用ミルクを紹介します。母乳メインの方や混合育児の方でも使いやすい量や形状のミルクもピックアップしました。

完ミ・混合育児・母乳育児のママも!
約7割のママが活用している「育児用粉ミルク」

粉ミルクとは、厚生労働省の健康増進法によって定められた牛乳を原料とする「乳児用調製粉乳」のこと。牛乳成分だけではなく、人間の赤ちゃんの栄養や成長に最適と考えられる有効成分を配合してくれています。

5歳以下のお子さまがいるママ100名を対象に行ったアンケートでは、育児の際の授乳方法は母乳とミルクの混合育児は約61%(2人に1人以上)、完全ミルク育児は約10%と、子育てをする方のおよそ71%が、日常的に育児用ミルクを使っているという結果に!

「母乳で育てたい」と考えているママであっても、母乳育児が軌道に乗るまでの足しとして利用したり、誰かに赤ちゃんを預けたいときに利用したりと、粉ミルクをうまく活用して育児をするママが増えています。

メーカー競争も激しい「粉ミルク」は日々進化しており、母乳に近い組成のものなど、赤ちゃんのすこやかな発達をサポートする成分が数多く配合されています。「母乳だけで育てなければ」と肩に力を入れず、賢く粉ミルクを利用していくのも手なんです。

粉ミルクは3種類ある!

出典:Amazon

粉ミルクは、大きく分けると3つの種類に分けることができます。そのうちのひとつが、この記事で紹介する「育児用ミルク」です。

■育児用ミルク
ママから出る母乳の代わりに赤ちゃんに与える「母乳代替食品」のこと。日々、粉ミルクメーカーが「母乳に近い味・色・香り」を研究し、製造しているものです。

■アレルギー対応ミルク
ミルクをあげたら、なんらかのアレルギー反応があったという赤ちゃんも少なくありません。そんな赤ちゃんのために、アレルギー対応ミルクがあります。

■フォローアップミルク
離乳食の3回食がはじまった赤ちゃんが、離乳食では足りない栄養素を補うために飲むミルクのこと。あくまで、食事からの栄養素を補うためのミルクなので、母乳のような栄養素を求める育児用ミルクとしては使用できません。

助産師・浅井貴子さんに聞いた!
育児用粉ミルクの選び方

まずは、新生児や乳児の授乳、ミルクに詳しい助産師の浅井貴子さんに、育児用ミルクを選ぶときのポイントを教えてもらいました。

(1)育児用粉ミルクの成分

【エキスパートのコメント】

育児用ミルクは、基本的なエネルギー産生栄養素である、タンパク質・脂肪・炭水化物をベースにしながら、各メーカーで差別化を図るためさまざまな栄養成分を配合しています。

【どのメーカーの商品も配合する主な成分】
・腸内環境を整える「オリゴ糖」
・脳の発育にかかせない「ドコサヘキサエン酸(DHA)」
・認知機能に役立ち必須脂肪酸である「アラキドン酸」

【差別化を図るためメーカーにより配合される成分の例】
※量は、メーカーにより異なります。
・肝機能や脳の発達に必要な「タウリン」
・免疫に関係がある「ラクトフェリン」「リボ核酸」

ただ、日本で流通しているミルクはどの商品も高品質。「希望する成分が入っているからこの商品を選ぶ」というより、「出産した産院で使っていたものをそのまま退院後も使う」という人が圧倒的に多いようです。

(2)育児用粉ミルクのタイプ

育児用ミルクには缶タイプ、詰め替えタイプ、スティックタイプ、キューブタイプ、液体ミルクなどの種類があります。それぞれの特徴や違いを解説していきます。

缶タイプ|大容量でコスパ抜群

出典:Amazon

粉ミルクの定番は缶タイプ。大容量なのでコスパが高く、完全ミルク育児の場合など、毎日たくさんのミルクを使う場合におすすめです。

ただし、大きく重いため、持ち運びには不向き。外出時はスティックタイプやキューブタイプを併用し、使い分けるといいでしょう。底のほうはスプーンですくいにくい、こぼれやすいなど、使い勝手もやや難あり。また大きな缶ゴミがでるのも注意点です。

コストパフォーマンス :◎
調乳が手軽でかんたん :△
外出先へ持ち運びやすい:×

【エキスパートのコメント】

大缶タイプの粉ミルクはコスパよし!

大缶はどこのメーカーもたいてい作っています。完全ミルク育児の場合、生後4カ月のお子さんだと、大缶(800g程度)を1週間で飲みきります。

詰め替えタイプ|大きなゴミが出なくてエコ

出典:Amazon

専用ケースは「すりきりバー」など調乳しやすい工夫がいっぱい。

詰め替えタイプは、プラスチックケースタイプともいわれ、袋詰めの粉ミルクを専用のプラスチックケースに詰め替えて使います。缶タイプのように大きな缶を捨てなくていい点、底のほうもスプーンですくいやすい点がメリット。専用ケースには、「すりきりバー」など、調乳しやすい工夫もこらされています。

コストパフォーマンスは悪くないものの、缶タイプのほうが安いことが多いです。また、ラインナップしているメーカー・商品が限られる点にもご注意ください。

コストパフォーマンス :○
調乳が手軽でかんたん :△
外出先へ持ち運びやすい:×

【エキスパートのコメント】

詰め替え用はエコで注目!

ゴミの量も増えるので、エコの観点から詰め替え用を購入する人が増えてきました。詰め替え用の商品があるのは、森永乳業が製造している『森永E赤ちゃんエコ楽パック』『森永はぐぐみ』です。詰め替え用シャンプーのように、クルクルと丸めて捨てることができます。

スティックタイプ|外出や旅行に大活躍

出典:Amazon

スティックタイプは、80~100ml分ずつ粉ミルクが小分けになっています。計量いらずでサッと溶け、持ち運びにも便利なので、外出先の調乳におすすめ。一方で、デメリットはコストパフォーマンスの悪さ。大容量の缶タイプなどと比べると割高なので、大量に粉ミルクを使う場合は、缶タイプや詰め替えタイプと併用するといいでしょう。

コストパフォーマンス :△
調乳が手軽でかんたん :○
外出先へ持ち運びやすい:◎

【エキスパートのコメント】

外出時に便利! 時短になるスティックタイプ

メーカーの多くは、外出時に便利な粉末のスティックタイプのミルクを販売しています。スティックタイプのよいところはなんといっても「時短」になること。80~100mlのミルクを作るときに、一度に一気に溶かすことができます。100ml分、飲めるだけ調乳したいときは便利です。

キューブタイプ|計量不要で調乳が簡単

出典:Amazon

粉ミルクがキューブ状に固まっており、お湯に入れるだけで1キューブあたり40mlのミルクをつくることができます。

泣き叫ぶ赤ちゃんをあやしつつ、スプーンで粉ミルクを測ってお湯で溶かして冷まして……と、ミルクづくりは大変ですよね。計量のひと手間を省くことができるのが、キューブタイプの大きなメリットです。新米ママ・パパにはとくにおすすめです。

デメリットはやはりコストパフォーマンス。大量に粉ミルクを使う場合は、缶タイプや詰め替えタイプとの併用も検討してみてください。

コストパフォーマンス :△
調乳が手軽でかんたん :○
外出先へ持ち運びやすい:◎

【エキスパートのコメント】

キューブタイプは人に調乳を頼みやすいメリットも!

1キューブ(ブロック状)で40ml分になっているため、夜間や外出先などで必要量をすぐに作ることができ、とても便利です。ママ以外の人にも「キューブ4個分のミルクを作って」と言えば簡単に調乳を頼むことができます。

液体ミルク|調乳不要で災害時にも便利

出典:Amazon

液体ミルクは調乳不要。哺乳瓶に移すだけでそのまま飲ませることができます。紙パックタイプと缶タイプがあり、紙パックのほうが軽くて持ち運びしやすいですが、缶タイプのほうが保存できる期間が長いという特徴があります。

調乳の手間が省けるだけでなく、お水やお湯を用意できない場所でも赤ちゃんにミルクをあげられるのは大きなメリット。普段使いや外出時のミルクとしておすすめですが、いつもは使わなくても、災害など非常時に備えてストックしておく家庭も増えています。

海外では広く普及していますが、日本では2019年1月に認可されたばかりで、まだラインナップが少ない点はデメリット。ただし、確実に広まってきており、ラインナップも増えつつあります。ほかに、コストパフォーマンスが悪い、量の調整ができないというデメリットもあります。

コストパフォーマンス :×
調乳が手軽でかんたん :◎
外出先へ持ち運びやすい:◎

【エキスパートのコメント】

液体ミルクは高いけれど便利!

粉ミルクと比べると高いのですが、哺乳瓶に移し替えるだけで飲ませられるのは便利です。パックに直接取り付けられる使い捨て乳首を用意すれば、哺乳瓶を消毒する必要もないので、非常時の備えにもなります。

液体ミルクは国内では明治の『明治ほほえみ』、グリコの『アイクレオ 赤ちゃんミルク』、雪印ビーンスターク『液体ミルクすこやかM1』、森永乳業『森永はぐくみ 液体ミルク エコらくパウチ』が発売されています。

それぞれ缶入り、紙パック入り、アルミパウチなど容器や分量に違いがあります。1回の授乳に必要な分量に合わせて選ぶのもいいでしょう。

アンケート調査にて、ママたちにどのタイプの育児用ミルクが一番使いやすかったか聞いたところ、「キューブタイプ」が1位という結果に!

「分量を量ることに慣れていない最初のうちはキューブタイプを使った」という声が多くありました。はじめての育児は迷うことが多いので、調乳の手間を少しでも省けるのはうれしいですね。

缶タイプの粉ミルクを使用しているママも多く、自宅で使用する場合は缶タイプ、外出時はキューブタイプやスティックタイプなど、用途に合わせて使い分けているようです。

(3)育児用ミルクのコスパ

【エキスパートのコメント】

完全ミルク育児の場合、生後4~6カ月頃では、大缶を1カ月で4缶ほど使用します。このとき、高いミルクと安いミルクとの差は、1カ月で5,000円程度にもなる場合があります。これにスティックタイプもときどき購入すると、1年換算で6万円以上の差に。

コスパが高い育児用ミルクは雪印メグミルクの『ぴゅあ』、または和光堂の『はいはい』。値段が高めのミルクとしては、グリコの『アイクレオ』、森永乳業の『E赤ちゃん』があります。

日本で流通しているミルクはどの商品も高品質なので、飲みっぷりも考慮して選びましょう。

先輩ママにアンケート調査!
赤ちゃんがよく飲んだ粉ミルクランキング

マイナビおすすめナビでは、一番下のお子さんの年齢が5歳以下のママ100名に「赤ちゃんが本当によく飲んでくれた粉ミルクのメーカー・ブランド」をアンケート調査しました。初めての育児でどんな粉ミルクを選べばいいか悩んでいるママや、ほかの粉ミルクを試してみようと検討しているママも、粉ミルクの人気ランキングを購入の際の参考にしてみてくださいね。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)