お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が、14日に放送されたTBSラジオ『爆笑問題の日曜サンデー』(毎週日曜13:00~17:00)に出演し、9日に亡くなったジャニーズ事務所代表取締役社長・ジャニー喜多川さん(享年87)について語った。

太田光

番組でこのニュースが取り上げられると、相方の田中裕二は「日本の芸能界の中でも、一番中心にいた人といっても過言ではない」とコメント。

そして太田は「もしかしたら、アイドル文化というものをつくったのかもしれないね。あの時代って男はグループサウンズが圧倒的だったのに、そこにジャニーズっていうアイドル的なものをつくった」と語った。

そして今年1月、爆笑問題の2人はジャニーさんに招待され、東京・帝国劇場にKing & Princeらが出演する舞台を観に行ったという。

太田は「戦争に対するシーンがいっぱい出てくるんだよね。ヒンデンブルグ号が火災で落ちていくとか、タイタニック号が沈むとか、人間って文明が進化していくけど、事故も戦争もある、と」と振り返った。

続けて、「ジャニーさんってアメリカで生まれた後、すぐ日本に帰ってきて大阪にいたんだけど、和歌山の疎開先で大空襲にあうんですよね。そして本当に命からがら逃げたと。そこから、今度は朝鮮戦争にアメリカ側で参加している」と述べ、「日本側としてもアメリカ側としても戦争を体験しているジャニーさんが、『歌と踊りで平和を保つんだ。"ショウ・マスト・ゴー・オン"だ』と言う。普通そんなことを言ったら、青臭い理想主義になるけど、ジャニーさんは現実に体験しているから、青臭くないんだよね」と評した。

そして、太田が「エンターテインメントこそが平和なんだ、それを続けないといけないんだという。あの舞台ってそういうメッセージだったんだなと改めて思った」と言うと、田中も「集大成だったのかもわからないね」と漏らしていた。