養老鉄道は13日、大垣駅で「養老鉄道×HELLO KITTY」ラッピング電車の出発式を開催した。ラッピング電車は600系D01編成(#601-551-501)を使用し、7月13日から11月30日まで運行予定。出発式ではハローキティも登場し、イベントを盛り上げた。
ラッピング電車の運行は、養老線全線開通100周年を記念し、日本旅行のプロデュースの下、サンリオの人気キャラクター、ハローキティを起用した「養老鉄道×HELLO KITTY」キャンペーンのメイン事業として実施される。養老鉄道と日本旅行、サンリオの3社で養老線沿線の魅力を国内外に発信し、沿線地域の活性化を図るとのこと。
「養老鉄道×HELLO KITTY」ラッピング電車は7月13日の西大垣駅11時33分発・大垣駅11時36分着の列車から営業運転を開始した。大垣駅ホームではラッピング電車の到着前からハローキティが登場し、こどもたちに手を振り、写真撮影にも応じた。
出発式では養老鉄道代表取締役常務の植松知也氏が、「皆さんに乗って楽しんでほしいと思い、このラッピング電車を企画しました。養老線の全線開通100周年ということで、今年は100の記念企画を進めており、今回のラッピング電車が第40弾、この式典が第41弾となります。今後も安全運行を第一としつつ、さまざまな企画を進めていきます」と挨拶。日本旅行執行役員中部営業本部長の直江晃彦氏は、「多くの人にこのハローキティの電車に乗っていただき、沿線の魅力的な観光スポットに立ち寄ることで、西美濃地域がますますにぎわうよう一緒になって盛り上げたい」と述べた。
サンリオ企画営業本部シニアマネージャーの朝山真一郎氏は、ラッピング電車を通じて「またひとつキティちゃんの思い出を作ってもらえたら。国内外のお客様が養老鉄道に乗り、この地域の魅力、おいしいものや美しい景色などを体感してほしいと思います。ハローキティも皆さんを笑顔にしつつ、そのお手伝いをしたい」と話した。
11時36分、ラッピング電車は大垣駅に到着した。車体には養老線沿線7市町の代表的な観光スポット・風景イメージとして、「多度大社」(三重県桑名市)、「南濃みかん」(岐阜県海津市)、「養老の滝とひょうたん」(岐阜県養老町)、「たらい舟」(岐阜県大垣市)、「バラ園」(岐阜県神戸町)、「池田温泉」(岐阜県池田町)、「谷汲踊り」(岐阜県揖斐川町)とハローキティをモチーフとしたラッピングが施されている。車体前面に特製のヘッドマークも取り付けられた。車内では「養老鉄道×HELLO KITTY」キャンペーンにちなんだデザインの中吊りポスターなどが掲出された。
出発式ではその後、ハローキティと出席者によるテープカットを実施。ラッピング電車の撮影時間も設けられた。到着から10分後の11時46分、ラッピング電車はハローキティと水の都おおがき親善大使が手を振って見送る中、桑名行として発車した。
ラッピング電車の運行スケジュールは養老鉄道のサイト内に公開されており、7月13・14日は桑名~大垣間の区間内で運行。7月15日は桑名~大垣間に加え、日中時間帯に大垣~揖斐間でも運行予定となっている。「養老鉄道×HELLO KITTY」キャンペーンではその他、スタンプラリーの実施や1日フリーきっぷ、オリジナルグッズの販売も。ラッピング電車を使用し、ハローキティとイベント列車の旅も企画されているという。