◆本記事はプロモーションが含まれています。
【この記事のエキスパート】
エキゾチックアニマルの専門医~犬猫以外のペットドクター~:霍野 晋吉(つるの しんきち)
皆さんはじめまして、私はエキゾチックアニマル専門獣医師の霍野(つるの)と言います。
えっ、エキゾチックアニマルって言葉知りませんか?ウサギやハムスター、インコやカメなどの犬猫以外のペットを指します。
23年前に日本初の専門病院である『エキゾチックペットクリニック』を開業しました。症例数は月に400件を超えているベテラン獣医師です。他にもエキゾチックアニマルのセミナーも企画し、沢山の医療や飼育の書籍を執筆しています。
もっとエキゾチックアニマルの情報を知りたい方は、【Dr.ツルのエキゾチックアニマル情報室】をご覧になってください。専門獣医師によるサイトですので、他にはない病気の記事も多く、とても役にたつこと間違いなしです。
ウサギの専門家による【一般社団法人日本コンパニオンラビット協会】の理事長としても、2020年10月から活動をします。こちらも、ウサギ好きな方は必見ですよ。ウサギの検定を受けてみませんか?
エキゾチックアニマルに関することは勿論のこと、ご縁を感じた方がいましたら、いつでもお声かけてください。
爬虫類の砂とは床砂のことです。爬虫類のケージに床砂を敷くと、生体の足が滑るのを防いだり、穴を掘るような生体の野生行動をうながしたりする効果もあります。ここでは、爬虫類用砂の選び方とおすすめ商品をご紹介します。事の後半には、通販サイトの最新人気ランキングもあります。
エキゾチックアニマルの専門医が解説
爬虫類用砂の選び方とは?
砂漠から亜熱帯地域、地上棲・半樹上棲トカゲ類に適した砂。
一般的に爬虫類用砂は、約3〜5cmの厚みになるように敷きます。日ごろのお手入れとして、フンやオシッコがついた部分の砂を取り除き、砂の汚れ具合によって定期的に交換しないとにおいが気になります。また、一部の爬虫類は床砂を食べる誤食の危険があるので注意しないといけません。
これらの注意点をふまえた上で、エキゾチックアニマルの専門医の霍野晋吉先生に、爬虫類用砂を選ぶときのポイントを解説していただきます。
【1】生息地や習性に合わせて選ぶ
砂漠から亜熱帯地域、地上棲・半樹上棲トカゲ類に適した砂。
【エキスパートのコメント】
砂漠などに棲む爬虫類には「乾燥系の砂」を
こまかい乾燥した床砂は砂漠などに棲むヤモリやトカゲに適しており、生息地をイメージさせる見た目もすぐれています。
ケージのなかの見た目がよくなるだけでなく、バスキングライトやパネルヒーターで保温していると砂自体も温まります。温まった砂の上にいる生体も温めることが可能になるので、生体の飼育環境を整えるのにもひと役買います。
また、穴を掘る習性のあるヒョウモントカゲモドキやアオジタトカゲなどは、床砂を掘ることで習性が満たされ、ストレスが減る効果があります。
商品として販売されているものは、目のこまかいものや荒いものなど種類もさまざま。最近は、セラミックサンドと呼ばれるセラミックを焼いて作った砂もあり、消臭や有害物質を吸着する作用もあります。
【2】水辺や高い湿度を好む爬虫類には「保湿系の砂」を
カメは飼育水を飲み水にするため、水槽の水はつねにきれいにしておきたい。
【エキスパートのコメント】
特徴や注意点も知っておこう
水辺や湿度を好む爬虫類や、熱帯・亜熱帯の地域に棲んでいる爬虫類の床砂は、保水力の高いものがおすすめ。保水性や通水性にすぐれた床砂で、その多くが天然の赤土などを加工して作られています。
生体が床砂の上を歩いても足が埋もれないように、粒のサイズが大きいものが多いことも特徴のひとつです。
水辺に棲んでいるクサガメやミドリガメなどは、水槽の水場の床砂に小石、川砂、大磯砂などを入れて飼うことも。
これはアクアリウムやアクアテラリウムとしては見た目がよくなりますが、同時にフンやエサの食べかすが床砂にたまることになります。すると細菌が繁殖しやすくなるので、頻繁な掃除が必要となる上、砂や石の誤飲で腸閉塞が起こることもあるので注意しましょう。
【3】誤飲しても害のない砂を選ぶ
クルミの殻を使用した100%天然素材の爬虫類用砂の床材。万が一誤飲してしまっても、少量であれば体内で分解されるか、フンとなって出てくる。
【エキスパートのコメント】
天然素材・紙製・こまかい砂を選択肢に
生体が砂を誤飲してしまうことが、爬虫類用の床砂を使用する場合にもっとも注意しないといけないことです。
生体が健康であれば、砂を少量飲み込んでもフンと一緒に自然に排泄されるので心配ありません。しかし、弱っている生体や幼児期の生体の場合には、消化不良や腸閉塞で最悪の場合死に至ることもあります。
それを防ぐためには、飲み込んでしまっても害のないクルミなどの天然素材や紙製の床砂を選びましょう。腸をキズつけずに排泄されやすい、こまかい砂も選択肢にはいります。
【4】においが気になる場合は消臭効果のある砂も
フンやエサの残りかすから発生するいやなにおい、アンモニアを吸着し消臭。
【エキスパートのコメント】
ゼオライトやクルミが適材!
床砂にはフンやオシッコがつくので、長く交換していないとにおいが気になってきます。
消臭効果を期待するなら、ゼオライトやクルミなどの素材が適材。とくにゼオライトはアンモニアを吸着する効果にすぐれています。
ほかにも、バクテリア入りで食べかすや排泄物を分解してくれるものや、活性炭でアンモニアを吸着してくれるものまでさまざま。衛生状態を改善したい人にはおすすめです。
エキゾチックアニマルの専門医からのアドバイス
意外と重要! 爬虫類用の砂選び
【エキスパートのコメント】
床材は見た目や足場のためだけではない!
爬虫類の床砂は、見た目がよくなったり生体の足場になったりするだけではありません。温度や湿度管理にも影響しますし、穴を掘るような生体の自然の行動をも生み出します。
もちろん、限られたケージ内の衛生管理のために、掃除もらくにできるものが理想です。
病気にさせず健康な状態で飼育するためには、意外なことですが床砂選びもとても大切。飼っている爬虫類にぴったり合ったものを選んであげましょう。