◆本記事はプロモーションが含まれています。
【この記事のエキスパート】
モノレビュアー・家電コンシェルジュ:松本 レイナ
カルチャー誌や家電誌、モノ系雑誌にてライター・リサーチャーとして活躍。
大ヒットとなった家電のプロモーションや、ガジェット探しなど、仕事内容は多岐にわたる。
一般的な家電から、ちょっとマニアックなものまで「イイモノはとにかく買って試す!」がモットー。
現在子育て中で、キッズガジェットや知育玩具、花火などレジャーグッズは子どもと一緒に愉しんでレビューしています。
パソコンやタブレット、スマホから発生するブルーライトを低減してくれるブルーライトカットメガネ。PCメガネとも呼ばれZoff、JINSといったブランドが人気です。この記事では、ブルーライトカットメガネの選び方とおすすめの商品をユーザー、エキスパート、編集部の視点からそれぞれ厳選してご紹介します。
ブルーライトカットメガネの効果について
ブルーライトカットメガネの効果を解説する前に、まず「ブルーライト」について解説いたします。
ブルーライトそのものを知ることで、ブルーライトカットメガネの役割についても詳しくなり、使用する意味も感じられますよ!
▼ブルーライトとは、紫外線に近い光線
私たちの周りの光には波長があります。その単位をナノメートル(nm)で表し、一般的に私たちが目にできる光は約380nm~780nmで「可視光線」と呼びます。
そして、約780nm以上の光を「赤外線」、約380nm以下のものを「紫外線」と呼んでいます。
ブルーライトとは、とても簡単に説明すると「紫外線に近い光線」になります。
ブルーライトは約380~500nm。紫外線にとても近い性質の光で、PCやノートパソコン・スマートフォン、テレビに多く含まれています。そして、このブルーライトは目の角膜や水晶体に浸透しやすいとされています。
▼人体に悪影響はある?
ブルーライトは人体に影響があるのでしょうか。結論を言うと、現在でもわかっていません。2018年頃には「ブルーライトをカットしないと目が悪くなる」といった情報も拡散されましたが、因果関係についてはまだ立証されていません。
厚生労働省の公式HPでも、PCやスマートフォンについての言及はありますが、ブルーライトについての言及はありません。
とはいえ、懸念されているのは睡眠の質低下やPCやスマートフォンの見過ぎによる疲れ目などです。
夜に強い光を浴びることで、体内時計が昼だと勘違いして自律神経が乱れ、睡眠の質が悪化します。また、ブルーライトが空気中の粒子とぶつかり、光が散乱することで、ちらつきやまぶしさを感じやすくなります。そうすると、目のピント調節機能を酷使して目が疲れやすくなるなどの影響が考えられます。
人体への影響が明確でないとはいえ、ブルーライトが原因による強い光やちらつきは、少なからず目に負担を与えているため、長時間浴びるのは避けるのがいいでしょう。
ブルーライトカットメガネの選び方
それでは、ブルーライトカットメガネの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記のとおり。
【1】レンズの種類
【2】用途に合わせたカット率
【3】顔の形に似合うフレーム
【4】つけ心地
【5】度を入れるかどうか
【6】規格によってカット率が違うので注意
上記のポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】レンズの種類をチェック
【エキスパートのコメント】
ブルーライトを遮断するレンズには、
・反射タイプ
・吸収タイプ
の、方式がふたつあります。
自分の使い方や目の疲労度に合ったものを選ぶとき、それぞれのレンズの特徴を知っておくと便利ですので押さえておきましょう。
▼反射タイプ:透明度が高く普段使いできる
【エキスパートのコメント】
ひとつは反射タイプといって、光を反射して跳ね返すことでブルーライトを防ぐ方式です。
透明レンズなので見え方も違和感が少なく、普段使いしやすいというメリットがあります。職場で使用したり、メガネをかけたまま歩いたりなど使いやすい半面、カット率が低めなものが多いです。
【 メリット 】
・透明度が高く、一見、普通のメガネに見える
・普段使いができるタイプやおしゃれなタイプなど種類が豊富
【 デメリット 】
・ブルーライトカット率が吸収タイプほど高くない
▼吸収タイプ:ブルーライトのカット率が高い
【エキスパートのコメント】
もうひとつは吸収タイプという方式。色つきのレンズでブルーライトを吸収する仕組みです。
色つきなので普段使いには向かないという欠点がある一方、反射タイプよりカット率は高いです。吸収タイプのため、反射光が目の邪魔をすることがないという利点もあります。
【 メリット 】
・しっかりブルーライトを遮断してくれる
・メガネのレンズが光に反射せず、見やすい
【 デメリット 】
・一見、サングラスのように見えるため、普段使いに向かない
(※)PC作業をする上での注意点
反射タイプ・吸収タイプ、どちらのタイプも、レンズに色が入っているため、グラフィック制作や動画制作に携わる方、企画書作成で色味を意識する方などは注意が必要。
ブルーライトカットメガネの有無で色の見え方が違い、制作物のクオリティに影響するので十分注意してください。
【2】用途に合わせたカット率をチェック
ブルーライトに限らず、光線は周りの環境の明るさで刺激が変わります。例えば、PCの画面で言うと、同じ画面の明るさでも、明るい部屋で見るより、暗い部屋で見た方が刺激は強くなります。
そのため、明るい部屋でPCやスマートフォンの作業をする際は、カット率が低めのもので十分。逆に暗い部屋で作業をする場合は、カット率が高いものを選びましょう。
また、明るい場所で作業することを前提とした場合、短時間の作業なら目安は20%〜30%ほどのカット率のものを。長時間の作業なら40%〜50%ほどのカット率を選びましょう。逆に暗い部屋で作業する場合は、50%〜60%ほど。
下記の表を見ながらカット率を選びましょう。
【エキスパートのコメント】
ブルーライトは完全な悪者ではありません。人の生活に関わる光線のひとつなので、生活リズムを整えるために必要なものでもあるとも言われています。なので、用途に合ったカット率のものを選ぶことが大切です。
寝室で寝る前にスマホを見るときなど、暗い場所での使用には高カット率のものを選ぶといいのですが、日中明るい場所で使う分にはそこまでカット率は求めません。
短時間使用か、高いカット率を求めるかなど、選択肢は意外と広いです。
【3】顔の形に似合うフレームをチェック
自宅用でもオフィス用でも、せっかくなら作業をするときのおしゃれさにもこだわりたいところです。似合うメガネは、顔の形から選ぶことができます。
本項では、顔のタイプを四角顔、面長顔、丸顔、三角顔の4つのタイプに分け、似合うメガネの形をご紹介いたします。現在、どのメーカーでもブルーライトカットメガネの形はたくさんの種類から選べるようになっていますので、ぜひ自分の顔の形に合わせて、メガネの形を選んでみてください。
本項は、出典:『自分に似合うメガネを選ぼう。/JiNS公式HP』を参考に、弊社で再編集いたしました。より幅広いメガネの形を試したい方は、上記からお調べください。
▼四角顔さん → オーバル型、ハーフリム型
四角顔さんには、オーバル型、ハーフリム型といった柔らかい曲線が入った形だと、全体的なバランスが取れます。
▼面長顔さん → ウェリントン型
面長顔さんには、ウェリントン型のようなフレーム幅が大きく、フェイスラインにフレームが近い方が、バランスが取れます。
▼丸顔さん → スクエア型
丸顔さんには、スクエア型のような直線的な形の方が、全体的なバランスが取れます。
▼三角顔さん → ボストン型
三角顔さんには、ボストン型といった曲線が目立つ形の方が、柔らかい印象を与え、バランスが取れます。
【4】つけ心地をチェック
つけ心地の一番のポイントになるのが「鼻パッド」。鼻パッドには2種類あり、「固定式」と「可動式」がありますので、一つひとつ解説していきます。
▼固定式 → 比較的安価で購入しやすい
メガネのフレームと一体となっており、ほとんどがプラスチックでできているものが固定式です。
鼻の形に合わせる柔軟性はないため、フィット感は劣りますが、比較的安価で購入しやすいのがメリットです。また、長時間の使用でなければ、つけたときの不快感はほとんどありません。
▼可動式 → つけ心地にフィット感がある
シリコン製の鼻パッドが別で設置されているものが可動式です。
それぞれの鼻の形に合わせてパッドが動く柔軟性があるため、フィット感のあるつけ心地が魅力です。しかし、別途コストが掛かるのと、壊れてなくしてしまった場合、部品の取り換えや本体を変える必要もあります。
【エキスパートのコメント】
使い勝手、かけ心地は重要な要素です。せっかく眼精疲労防止のためにブルーライトカットメガネを使っているのに、「かえって目が疲れてしまった」「こめかみや鼻が痛くなってしまった」といった声を聞くことがあります。
自分に合わないものを使うとストレスが溜まってしまいます。長時間の使用を考えているのなら余計に、フィット性が高いものを選びましょう。
長い時間装着していても壊れにくく、実際にメガネをかけたときのつけ心地という部分も大事なポイントになります。ぜひ確認してみてください!
【5】度を入れるかどうかチェック
ブルーライトカットメガネには、度無しの伊達メガネだけでなく、近視や老眼に対応しているものもあります。
普段から老眼鏡を使用される方は、老眼鏡の機能も備えているものを選ぶとよいでしょう。近視の方は、普段使っているメガネをもとに自分の度数が分かれば、通販でも度入りのものを購入することができます。
普段からメガネをされていて長時間PC作業をする方は、度入りの商品が便利です。
【6】規格によってカット率が違うので注意
【エキスパートのコメント】
ブルーライトカットメガネにはJIS規格、BS規格、EN規格というおおまかな規格があります。このうち、BS規格は性能が同じ商品でもほかのふたつの規格よりカット率の数値が高く表示されます。JIS規格と比較すると20%近く高い数値が出る場合もあるので、選ぶときには注目してみましょう。
今まで使っていたブルーライトカットメガネが思っていたような効果を得られないと感じるときには、基準について再度チェックしてみるといいですね。
各メーカーでは「30%カット」「50%カット」といった広告表現がありますが、これにも注意が必要。規格ごとにカット率の測定方法が違っているので、同じ「50%カット」でも違います。
これについては、実際にブルーライトカットを掛けて作業をしてみないと、疲労感はわからないので、使用感を実感しながら自分にピッタリのカット率を見つけていきましょう。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)