鉄道・運輸機構は11日、北海道新幹線における貨物列車との共用走行区間の高速化に向けた高速走行試験を9月4日から10月21日にかけて実施すると発表した。
北海道新幹線(新青森~新函館北斗間)は最高速度260km/hを前提に設計されているが、青函トンネルとその前後の約82kmは貨物列車との共用走行区間となっていることから、開業時は同区間の最高速度を140km/hに制限していた。
その後、国土交通省が設置した青函共用走行区間等高速化検討WG(ワーキンググループ)において、2018年度末までの青函トンネル内160km/h走行実現をめざす方針を決定。これにもとづき、2018年9月に青函トンネル内で速度向上試験などを行い、安全性の確認ができたため、今年3月16日のダイヤ改正から160km/hでの走行が実現した。
同ワーキンググループでは、2020年度中に特定の時期の一部時間帯において青函トンネル下り線での210km/h走行をめざす方針も掲げており、これに向けて9~10月にかけて青函トンネル内で200~260km/hの走行試験を行うことになった。