近畿日本鉄道は9日、百舌鳥・古市古墳群が世界文化遺産に登録決定されたことを受け、羽曳野市、藤井寺市と連携し、7月9日から11月30日まで近鉄エリアキャンペーン「こふんまち 羽曳野・藤井寺」を実施すると発表した。
南大阪線沿線の古市古墳群では、藤井寺市から羽曳野市にかけて4キロ四方の範囲に45基の古墳が現在も残っており、うち26基が百舌鳥古墳群の23基の古墳とともに世界文化遺産に登録された。古市古墳群エリアには、世界文化遺産に登録された古墳をはじめ、神社仏閣、ワイン・日本酒・バジルソース・イチジクなどの特産品、古墳をモチーフにしたグッズやグルメが数多くあり、歩いて街全体を楽しむことができる。
今回のキャンペーンでは、車両へのラッピング、特別な吊り革の設置、ヘッドマーク掲出などを行った「こふん列車」1編成(6020系3両編成)を運行。外装に古墳をイメージするイラストをラッピングし、車内の吊り革を特別な吊り革に変更するなど、古墳をイメージする装飾が施される。百舌鳥古墳群エリアと連携を図るため、南海電鉄と共通のヘッドマークを掲出する。7月28日から当面運行され、通常は南大阪線・吉野線・長野線・御所線にて営業列車として運行する。
記念入場券と専用台紙のセット商品「百舌鳥・古市古墳群 世界文化遺産登録決定記念入場券」は藤井寺駅・土師ノ里駅・道明寺駅・古市駅で発売(各駅で自駅の入場券のみ発売)。8月31日まで販売され、価格は150円となる。
その他、「こふん列車」の出発式や観光PRイベントの実施、古市古墳群などを巡る記念ハイキングの実施、記念旅行商品の発売等が予定される。スイーツ巡りやガイド付ツアーといった羽曳野市・藤井寺市のイベントもパワーアップして実施するという。