かんき出版はこのほど、『メンバーが勝手に動く最高のチームをつくる プレイングマネジャーの基本』(税込1,512円)を全国の書店・オンライン書店などで発売した(一部店舗除く)。
日本では、課長職の99.2%がプレイングマネジャーであるという。そのうちの60%が「プレイヤーとしての業務活動が、マネジメント業務に支障をきたしている」と回答しているとのこと(産業能率大学・「上場企業の課長に関する実態調査」2018年)。
プレイヤー・マネジメント業務の両立は思った以上に大変で、「常に忙しくて、時間に追われている」「細かく指示を出さないと部下が動いてくれない」「仕事を任せたくても部下が育たない」「残業が禁止されているうえ、誰も手伝ってくれないので仕事を家に持ち帰る」などの悩みを抱える者も多いという。
同書の著者は、かつてリクルートの求人広告部門で営業マネジャーをしていた伊庭正康氏。当時、専任マネジャーのためのノウハウ書を読み実践していたものの、一向に仕事は楽にならなかったという。そこで、プレイングマネジャーのための働き方のノウハウを作ることを決心したとのこと。
チームマネジメント、時間管理、コミュニケーション、ティーチングなど、さまざまなメソッドを掛け合わせ試行錯誤するうちに、業績が上がるようになってきたという。最終的には、部下の力だけで好業績を出せるようになり、「自分がいなくてもメンバーが勝手に動く最高のチーム」をつくることに成功したとのこと。
現在は、そのノウハウを大手企業を中心に研修プログラムとして提供し、これまでに12,000人を超えるプレイングマネジャーに伝えてきたという。多くのプレイングマネジャーから、「仕事が劇的に楽になった」「チーム全体で成果を上げられるようになった」という反響が寄せられているとのこと。
同書では、伊庭氏が研修で伝えたノウハウを、自身で実践できるようカスタマイズしたものを紹介している。すべて専任マネジャーとは違う「プレイングマネジャー」に特化したノウハウであるという。
同書で提案しているのは、プレイングマネジャーは「仕事を足し算ではなく掛け算で考える」こと。これにより、プレイングマネジャーが席にいなくても、仕事がまわる組織に変わるという。内容は「誰にでも不安なく引き継げる 仕事の任せ方」「部下の主体性とやる気が高まる プレイングマネジャーの考え方」など。
巻末には「特別付録」として、プレイングマネジャーが覚えておきたいスピードアップ仕事術(音速仕事術)を収めた。伊庭氏が研修で紹介し、最も反響の大きかったtipsを7つ紹介しているという。