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【この記事のエキスパート】
ガーデニング研究家:はたあきひろ
1967年生。兵庫県西宮市出身。1991年に大手住宅メーカーに入社し、研究所(造園研究室)、マンション事業、本社設計部などを経験。現在は独立し、人と人、人と自然の繋がりを大切にし、毎日丁寧に暮らすことを提案する『庭暮らし研究所』を設立。
奈良市で草屋根の家に暮らしながら、家族5人分のお米と野菜をつくり、自給生活を送る。NHK総合テレビ「ぐるっと関西おひるまえ」では、野菜づくり講師として10年間毎月出演。NHK出版WEBサイト「みんなの趣味の園芸」でブログ担当。YouTubeチャンネル「園芸研究家はたさんの野菜づくりチャンネル」を発信。
ロープなどを使用し、観葉植物や花を吊るすことができるハンギングプランター。本記事では、ハンギングプランターの種類ごとの特徴や選び方、そしてタイプ別のおすすめ商品を紹介。室内でも使える商品や、アイアン・プラスチック製の商品など数多くある商品の中から厳選しました。
ハンギングプランターとは
ハンギングプランターとは、ロープなどを使用して、吊るす形で設置できるプランターのこと。
一般的に天井や手すりなどにロープを引っ掛けて吊るします。屋内・屋外どちらにも使用でき、地面や床に置くタイプと比べ、空間を利用できるため、立体的でおしゃれな印象を与えることができます。さらに、空間に設置するため、障害物がある場合を除き、太陽光も届きやすく、植物が育ちやすいというメリットもあります。
おしゃれさ・機能性の両方で人気となっているアイテムです。
ハンギングプランターの種類・タイプ
ハンギングプランターには、大きく分けて「吊り下げタイプ」と「壁掛けタイプ」の2種類に分かれます。一つひとつ解説いたします。
▼吊り下げタイプ
上から吊るすタイプのハンギングプランター。多くの人は、ハンギングプランターと聞くとこの吊り下げタイプの方が頭に浮かぶかもしれません。
室内でも日当たりのよい窓側などに、カーテンレールにフックを取りつけて楽しむことができます。壁掛けタイプと同じく、吊り下げタイプもフックが重要です。耐荷重にはくれぐれも注意してください。
▼壁掛けタイプ
壁にかけるタイプのハンギングプランター。壁の側面に、色とりどりの花を季節ごとに植えるとすてきです。室内でも屋外でも掛ける場所さえあれば飾れます。ただし、壁に掛ける場合は、落下しないようにしっかりと固定できる場所を確保できるかどうかに注意してください。
バルコニーやエクステリアなど、太陽の光がよく当たる場所におすすめしたいタイプです。
(★)ポイント:水やり後の重量も考えて選ぼう
【エキスパートのコメント】
ハンギングプランターは、壁や空間に吊り下げて楽しむものです。地面に設置するプランターとは異なり、不安定な位置で固定する必要があります。
また、ハンギングプランターは、水やり直後に総重量が増すので、そのことも考慮して商品の固定方法や留め金具などを確認してください。
ハンギングプランターの選び方
それでは、ハンギングプランターの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記。
【1】容量
【2】植えつけ方
【3】プランターの素材
【4】色やデザイン
上記のポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】植えつけ方をチェック
多くのハンギングプランターは上部に植え込むように設計されていますが、側面にも植えつけできるようになっているものを選べば、植物がより立体的に見えます。
側面にも植えつけができるものは花苗の総量や根の量も多くなり、土が乾きやすくなります。保水性のよい土を使ってください。
そのほか、強風などで落下すると危険なので、不安定な場合は補強するようにしてください。
【2】容量をチェック
ハンギングプランターは、ものによって入れられる土の量が変わってきます。購入する際は、どれくらいの容量に対応しているかをチェックしましょう。
自分が植えたい植物に対して、少しゆとりのある大きさがおすすめです。植物がのびのびと育つことができる環境には、ハンギングプランターの容量は重要なポイントになります。
【3】プランターの素材をチェック
▼麻・コットン・絹紐編み
インテリアに合わせやすく、デザイン性の高い商品も豊富で人気の素材です。
▼天然ヤシ・木製
自然の温かみを感じられる素材です。サイズも大小さまざまなタイプがあるので選びやすいでしょう。
▼アイアン・スチール・ブリキ
スタイリッシュなインテリアや、ブルックリンスタイルのお部屋にアクセントを加えるのにおすすめです。エアープランツや多肉植物との相性もいいでしょう。
▼プラスチック
軽量で、ハンギングに向いているのが特徴。大きさや形もさまざまなタイプのものがあります。価格もリーズナブルなので、初心者の方にもおすすめ。
【4】色やデザインをチェック
ハンギングプランターは、目線の位置に設置することが多いので、植え込む草花などはもちろん、ハンギングプランター自体の色や形も目立ちます。
白色や奇抜な色の商品は、ハンギングプランターが目立ちすぎるのであまりおすすめできませんが、商品の色を隠したいときはヘデラやワイヤープランツなどの下垂植物を使うと便利です。
エキスパートのアドバイス
【エキスパートのコメント】
迷ったらスリットバスケットを選ぼう!
ハンギングプランターは、100円ショップの商品から高価なものまでいろいろな商品があります。
迷ったときにおすすめするのが、スリットタイプのバスケットです。この商品は私もよく使います。
スリットバスケットは、大きな花苗でもキズつけることなく、かんたんに植えつけることが可能です。
スリット部分のスポンジが劣化してきたら、スポンジ部分のみ取り替えることができます。