何かにハマって思いっきりお金を使った経験はあるだろうか。漫画シリーズを大人買いしてみたり、ちょっと高級な時計を奮発して買ってみたり、好きなものにお金を使う瞬間は、この上ない達成感や満足感を得ることができるだろう。

何かに熱中してどっぷりハマることを「沼」と表現する。抜け出せないくらいに熱を上げていることを示す言葉だ。その魅力に気づくと、どんどん深みにハマっていってしまうのが沼だからである。沼にハマることを「沼落ち」とも言う。例えば軽い気持ちで見たドラマで主演俳優に夢中になり、写真集を買ってしまったというような状態が「沼落ち」である。気が付いたら沼に落ちているのだ。ゲームやアイドルから、食べ物や洋服まで、何でもハマってしまえばそこが沼になる。

  • 派手にお金を使ったことある?

沼にハマった女子たちは、その対象に時間とお金を注ぐ。同じCDを何枚も買ったり、コンサートのために地方まで出かけたり、愛のまま気持ちに突き動かされてお金を使うことがある。

そこで今回はマイナビニュース女性会員に、沼で派手にお金を使ったことがあるか聞いてみた。気持ち良いくらい豪快に使ったエピソードや愛に溢れたコメントが集まったので、その一部をお伝えしよう。

 沼で派手にお金を使ったこと、教えてください!

■舞台沼
「推しの舞台を観るために着物を買った」(埼玉県/35歳)

「推し」というのは「推している人」。つまり、応援している人のことを示す。着物での観劇は特別な気持ちを味わえるだろう。決して安くはないが、一生ものとなる着物は、気合いの入る一着になりそうだ。

■コスメ沼
「使い切れないのは分かっていても、新作が出ると試してみたくなったり、欲しくなったりするので購入した」(千葉県/39歳)

次々と発売される新作コスメ。季節や気分に合わせていろいろ変えたいし、同じ色でも発色は違うもの。分かっていてもついつい買ってしまうあたり、コスメの沼の深さを感じるコメントだった。

■映画沼
「小学生の頃からハリーポッターにハマり、原作本やDVDを全て購入。大学生の時、舞台となったロンドンに留学しました。ロンドンでは映画のロケ地を巡り、とても楽しい時間を過ごしました」(東京都/27歳)

子どもの頃からずっと同じ沼にハマっている方のコメント。留学のきっかけも沼にあるのかもしれない。舞台となったロンドンに行くという行動力は、沼への強い思いがあってこそだろう。ロケ地を巡ることで、映画の世界を近くに感じる体験ができそうだ。

■アイドル沼
「1ページでも好きな人が載っている雑誌を全て買った」(静岡県/22歳)

たとえ1ページでも、そこに応援する人がいるなら買ってしまう。これはアイドル沼にハマった人にはあるあるだろうか。雑誌で語られるアイドルの言葉やその写真は、少しであっても自分にとっては大切なものとなるのだろう。

■ゲーム沼
「ゴールデンウィークに福岡であった舞台にS席で全通し、グッズもトレーディングを上限まで何回も買ったので2日間で1カ月の給料が飛んでいった」(大阪府/27歳)

「全通」とは全ての回の公演を鑑賞すること。一番良い席で、何度も同じ公演を見るにはきっと体力も使うはずだ。それでも目に焼き付けたい瞬間や、忘れられない記憶はお金以上の価値となるのかもしれない。

■俳優沼
「プレゼント代を10万使用した」(東京都/36歳)

こちらは俳優の沼にハマった方からのコメント。1回なのかトータルなのか、真相は不明だが、そこにかける強い思いがあったのは確かだろう。好きな人に渡すプレゼントは、選ぶ時間からきっと楽しいに違いない。

■アニメ沼
「Blu-rayが発売されるので、家のテレビを買い替えて、レコーダーを買い替えた」(東京都/45歳)

好きな沼の映像はできる限り鮮明に見たいもの。万全の体制で臨むために、機器を買い替えるという気合いの入ったコメントだ。沼のためにまずは環境を整えることが大切なのかもしれない。

■アーティスト沼
「専用の部屋が欲しくてマンションを購入した」(大阪府/33歳)

オフィシャルグッズに写真集、CDやDVDなど買うほどに増えていくグッズたち。専用の部屋が欲しい、収納庫が欲しいと思ったことがある方も多いのではないだろうか。そこでマンションを購入するという潔い選択に、沼への熱い思いを感じる回答だった。

 沼は最高

他にも紹介したいくらい、たくさんの熱い回答が集まった。意外だったのはコメントに後悔したという言葉がひとつもなかったことだ。たくさんのお金をかけることは、他人から見たら理解されないときがある。しかし、大切な思いを持っている沼にお金をかけることは、浪費や無駄使いではないのだろう。

応援している人を見に行くために遠い場所まで行ったり、思いきってマンションを購入したり、沼へかける思いは何かの原動力となっているのかもしれない。舞台を観るために仕事を頑張ろう、いつか海外に行けるように勉強しよう、そんな思いを生む沼は、生活に張り合いをもたらしてくれそうだ。

調査時期: 2019年6月20日~25日
調査対象: マイナビニュース女性会員
調査数: 500名
調査方法: インターネットログイン式アンケート