2014年にTVで放送された『ガンダム Gのレコンギスタ』に新作カットを追加し、映像を再編集した劇場版『ガンダム Gのレコンギスタ』(全5部作)の第1部「行け!コアファイター」が、フランス・パリで現地時間7月5日に開催された日本カルチャーの祭典「第20回 Japan Expo」にて、富野由悠季総監督も登壇して、世界初上映された。

『ガンダム Gのレコンギスタ』は、『機動戦士ガンダム』の生みの親である富野由悠季監督が"脱ガンダム"を掲げ、『∀ガンダム』以来15年ぶりにシリーズを手がけた作品。会場には、劇場版『ガンダム Gのレコンギスタ』を心待ちにしていた多くの海外のファンが詰めかけた。司会者からの紹介の後、拍手の中、富野監督が登壇。「『Gのレコンギスタ』というタイトルには"ガンダム"というタイトルが付いていますが、基本的にガンダムとは関係が無い作品です。ですから"ガンダム"という作品を知っている人には"理解ができない"と嫌われました。ですが、まったくこの種類のアニメを知らない人には、オンエアの時には多少は人気を手に入れました。ですから正面切って言います。大人の人は楽しんでいただく必要はありませんが、お子さんの目で観て楽しんでください」とコメントした。

富野監督がこのように語ると会場内の期待値が高まるように拍手が起こり、劇場版『ガンダム Gのレコンギスタ』が遂に世界初上映された。そして上映が終わると会場ではスタンディングオベーションが起こり、再び登壇した富野監督を熱烈に迎えられた。

その後は熱心な海外のファンからの質問が幾つも投げかけられ、富野監督も丁寧に答えていった。上映イベントの最後には、「今日はこういう形でこういう場所に来て頂きまして、本当に心からお礼を申し上げます。どうもありがとうございました。メルシーボク」と富野監督からの言葉があり、会場に集まったファンからの盛大な拍手の中、劇場版『ガンダム Gのレコンギスタ』世界初上映イベントは幕を閉じた。

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