阪急電鉄は5日、西宮車庫にて「えほんトレイン ジャッキー号」の報道内覧会を行った。当日は『くまのがっこう』シリーズ作者のあいはらひろゆき氏、あだちなみ氏が出席したほか、親子連れも内覧会に参加していた。
同社はキャラ研が展開する絵本シリーズ『くまのがっこう』とのコラボレーション企画として、7月7日から神戸線・宝塚線・京都線で「えほんトレイン ジャッキー号」の運行を開始する。今回の報道内覧会では、「えほんトレイン ジャッキー号」となる3編成のうち、神戸線で運行予定の1000系1005編成が公開された。
車内には今回のコラボレーション企画のために描き下ろされたオリジナルストーリー『ときのおくりもの』が紹介されるほか、『くまのがっこう』シリーズのアートも展示。車外には特製ヘッドマークやオリジナルステッカーが掲出され、まるで阪急電車が絵本の世界に入り込んだような印象の車両となっている。
報道内覧会では、作者のあいはらひろゆき氏、あだちなみ氏が挨拶した。あいはら氏は「新しい絵本を電車の中で公表できるのはとても光栄なことです。阪急電車は歴史と伝統があることから、それをもとに『ときのおくりもの』を書きました」と説明。あだち氏は制作にあたり、「阪急電鉄の歴史を調べたり、昔の電車を見せてもらったりしました。いろいろと勉強するにつれて緊張が高まりました」と話した。
オリジナルストーリー『ときのおくりもの』は車内の中吊りにて掲載される。通常の絵本とは異なる横長のサイズで、絵本が持つ新たな魅力を発見できるかもしれない。ドア横にはジャッキーや「11ひきのお兄ちゃんたち」が描かれ、見る者を和ませる。なお、阪急電鉄の初の試みとして、ドア窓にキャラクターのステッカーを貼ったことが挙げられるという。それぞれのドアで貼られた場所が異なるため、こどもたちと一緒に探すと面白いだろう。
車体前面に掲げられた特製ヘッドマークは神戸線・宝塚線・京都線の編成ごとにデザインが異なる。車外のドア横にもジャッキーやお兄ちゃんたちをデザインしたステッカーが貼られてあった。阪急電車のマルーンの車体色とも相まって、それぞれのキャラクターとマッチしていた。
「えほんトレイン ジャッキー号」は神戸線の1000系1005編成、宝塚線の1000系1015編成、京都線の1300系1305編成を使用し、7月7日から10月31日まで運行される予定。各線とも限定運用ではなく通常運用とのこと。7月24日以降、一部のアズナス店舗などでコラボレーショングッズが販売される予定となっている。