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【この記事のエキスパート】
収納コンサルタント・ライフアレンジニスト：有賀 照枝
株式会社ハート・コード代表取締役。
整理収納コンサルタント、ハウスクリーニング技能士（国家資格）。
30代前半の2年間で離婚、ガン闘病、多額の借金、倒産解雇等など一気に人生のどん底を経験し、整理収納理論に出会ってから人生が好転。
ご縁あって「部屋磨きは自分磨き・職場磨きはスタッフ磨き」をモットーに家事代行・整理収納関連事業で2007年に独立。
自身の経験からも環境を整えると色々なことが整ってくることを痛感しているので、個人や企業にコンサルティングやセミナーなど様々な形でその大切さをお伝えしている。
2012年から現場をよく知る家事・収納用品の説明ゲストとしてジュピターショップチャンネルに出演中。商品の企画、売り方の提案等にも携わっており、1日1億円以上の販売実績多数あり。
近年は、webメディアなどへの執筆活動と、整理に関する新たなサービスを色々と開発中。著書『「片付けが苦手な子」が驚くほど変わる本』（青春出版）。
この記事では、食器棚シートの選び方とおすすめの商品を紹介します。ユーザーのイチオシ商品や口コミも。食器がずれない滑り止め付き、防虫・防カビタイプなどおしゃれで便利な商品を厳選しました。自由にカットして、キッチンの引き出しやシンク下に敷いても使えますよ！
食器棚シートを使うメリット
食器棚には直接食器を置き、収納することも可能ですが、食器棚シートを使用することにはいくつかのメリットがあります。
まず、食器棚を保護することができるという点。食器の種類によっては置くだけで棚にキズをつけてしまうこともありますが、シートを使用すればキズを防止できます。
また、シートの材質によっては滑り止めになるという点もメリットです。食器棚シートは100均などでも購入できますので、使用している方も多いですよ。
食器棚シートのデザインの種類
インテリアにこだわりのある方のなかには、キッチンの家電や家具、調理器具にもこだわりを持っている方が多いことでしょう。全体の色を統一することで、ものが多くてもスッキリとした印象になります。
シンプルな「無地」や「透明」
あまり主張することのない無地や透明のシートや食器棚のデザインや雰囲気を壊したくないという方におすすめです。
透明度の高いものであれば、使用してもあまり目立ちませんし、無地のものでも色合いが近いものを選べばデザインに統一感を出すことができます。
「黒」などのモダン・シックなデザイン
モダンでシックな印象に仕上がるブラックの食器棚シートも定番のひとつです。さまざまなデザインの食器棚や食器にマッチするという点も魅力です。また、汚れが目立ちにくいので清潔感あるキッチンにしたいという方にもおすすめです。
オシャレな「北欧風」や「柄」「色」
食器棚のデザイン上のアクセントにしたり、雰囲気を変えたいという方には柄や色の入ったものがおすすめです。北欧風デザインのものであれば、食器棚の雰囲気を大きく変えてお洒落に演出することができます。
柄にもさまざまなものがありますので、季節によって使い分けるのもおすすめです。
ナチュラルな印象の「木目」
木目柄の食器棚シートは定番のひとつとなっています。ナチュラルで落ち着いた雰囲気に仕上げたい方におすすめです。また、木製の食器棚の場合、似た色合いや木目のものを選ぶことによってシートが目立たないように設置することもできます。
食器棚シートの選び方
それでは、食器棚シートの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記。
【1】裏面の滑り止め性能
【2】素材ごとの機能性
【3】防虫、抗菌、防カビ加工などの付加機能
【4】サイズ
【5】お手入れのしやすさ
上記のポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】裏面の滑り止め性能をチェック
食器棚シートには、裏面がゴム素材などでできた滑り止め機能がついているものがあります。
すべり止めがないと食器棚からシートがずれてしまって使い勝手が悪くなるため、滑り止め機能がついているかをチェックしましょう。滑り止め効果があれば、地震の揺れや衝撃などで食器がすべり出てこないので、安全です。
また、滑り止め機能がなくても樹脂製などフィット性の高いものなら食器棚からずれずに使用できます。
【2】素材ごとの機能性をチェック
食器棚シートにはいろいろな素材が使われています。キッチンで使うからこそチェックしたい耐熱性をはじめとした特徴は、素材によって異なります。素材ごとの特徴を知ると、より納得の食器棚シート選びにつながります。
ポリエチレン製：コスパと耐水性が高い
ポリエチレンは、形を熱で変えられる熱可塑性（かそせい）樹脂のなかのひとつです。食品に関わる用途で多く使われているので、食器棚シートの素材としても多く活用されています。
ポリエチレン製の食器棚シートは軽くて扱いやすく、価格も手ごろなものがそろっています。消臭や防カビ、抗菌などの加工もできるので、多機能の食器棚シートが豊富にあります。
樹脂素材：食器棚にフィットして滑らない
EVA樹脂（EVAC）やポリプロピレン（PP）など、ポリエチレン以外の熱可塑性樹脂を素材とした食器棚シートもあります。弾力があるため食器棚にもフィットしやすいです。
熱可塑性樹脂は熱をくわえるとやわらかくなり、冷えるとかたまる性質があります。そのため熱いものを置く可能性が高い場所での使用は避けたほうがよいです。ただし、熱可塑性樹脂のなかでもポリプロピレンは耐熱性にすぐれています。
綿素材：吸水性や調湿性があり、洗濯できる
綿は、吸水性や通気性にすぐれており、衣類に多く使われています。汚れがついても洗って繰り返し使用できます。ただし、しわになりやすく乾きにくいため、ぬれたら乾かさなければいけません。価格もほかの食器棚シートよりはやや高めになっています。
耐熱性にはすぐれており、火の粉にふれても溶けにくくなっています。ただし、直接火にふれると燃えるので、ガスコンロまわりでの使用は避けましょう。綿と化学繊維を組み合わせた不織布（ふしょくふ）は、綿布のような風合いで人気があります。
【3】防虫、抗菌、防カビ加工などの付加機能をチェック
食器棚シートは、棚のキズ防止や食器などの滑り止め以外に防虫や抗菌、消臭、防カビ機能がついた商品が多く販売されています。
また、食器棚にお米や食材などを保管しているなら防虫、防カビ機能がついたものを。食器をメインに保管しているなら、抗菌機能のついているものがおすすめです。
素材も布や樹脂、アルミなどさまざまあるので、ご自宅の食器棚にあわせてほしい機能や素材の食器棚シートを選びましょう。
ほかにも湿気が気になるときに向いている調湿機能のあるものや、食器棚がキズつきにくくなる工夫がほどこされているものもあります。
【4】サイズをチェック
食器棚にはさまざまなサイズ・形状のものがあります。どんなにデザインや質感、機能がよくてもサイズが合っていなければ使えないですね。
食器棚シートを選ぶときは、棚のサイズを測ってできるだけぴったりなものを選ぶようにしましょう。ジャストサイズのものが見つからないのであれば、カットできるものを選ぶと便利です。
シートによってはカットしやすいようにメモリなどが印刷されているものもあります。「45cm幅」は比較的使い勝手の良いサイズです。
【5】お手入れのしやすさをチェック
食器棚はうっかりしょうゆなどの調味料をこぼしてしまうなど、汚れたり濡れてしまうこともあります。何よりも食器を置く場所なので常に衛生的にしておきたいものです。
さっと拭いたり洗ったりできる素材のシートであれば、汚れてしまってもすぐに掃除をすることができて清潔を保てます。食器棚シートは買い替えて交換することもできますが、メンテナンス性の高いものであれば長く使用することができるでしょう。
選び方のポイントはここまで！ では実際にエキスパートが選んだ商品は……（続きはこちら）
