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【この記事のエキスパート】
防災・危機管理ファシリテーター&編集ライター:南部 優子

防災・危機管理ファシリテーター&編集ライター:南部 優子

出版社の編集・執筆、地域NPOの政策企画・広報、危機管理コンサルタントを経て独立。 多彩な分野でファシリテーター兼編集ライターとして活動中。

編集・執筆の経験を生かした計画・マニュアルなどの各種資料作成・製本・出版や、企画会議運営・板書経験を活用したワークショップ・イベントの設計・運営、防災コンサルタント経験による各種調査・研究・組織開発支援など、公共団体や研究機関・企業・NPOとのプロジェクトを数多く実施している。


災害時に頭部を守る「防災頭巾」。保育園や幼稚園、小学校、中学校の場所よっては防災頭巾を準備する必要があります。本記事では防災のプロへの取材をもとに、防災頭巾の選び方とおすすめ商品をご紹介。椅子の座布団や背もたれになる防災頭巾カバーについても説明しています。

防災頭巾の選び方

防災頭巾の役目をしっかり果たすものかを確認して選ぶのが大切です。ここでは、防災ファシリテーター・南部優子さんへの取材をもとに、防災頭巾の選び方を解説します。ポイントは以下のとおり。

【1】衝撃への強さ
【2】日本防炎協会認定品から選ぶ
【3】耳穴があるか
【4】適切なサイズ・色
【5】耐久性

これらをおさえて、しっかり防災対策を行っていきましょう。一つずつ解説していきます。

【1】衝撃への強さで選ぶ

地震が起きると、棚の中にしまっておいた本や雑貨などが落ちたり、窓ガラスが割れて破片が飛んできたりする可能性があります。そういった飛来物からしっかり頭を守るために、衝撃への強さが最も大切です。

防災頭巾の内側にプロテクターを備えているものなど、衝撃に強いタイプが多々登場しているのでチェックしてみてください。

【2】一定水準を満たした日本防炎協会認定品から選ぶ

出典:Amazon

日本防炎協会認定の製品には「認定ラベル」がつきます。事業所番号が記載されているため、製造元の所在も明確になるので安心です。火災から頭部を守るためには、燃えにくさが大切。

公益財団法人日本防炎協会では、防災頭巾などについては、防炎性能試験と衝撃吸収性試験、毒性に関する審査を行なっています。試験や審査に合格し、日本防災協会に防炎製品として認定された商品は、一定の水準を満たしていると考えることができるため、まずは日本防災協会認定品から選ぶようにしましょう。

また、洗濯したとしても防炎性は保持できるので安心ですよ。ためらわずしっかり着用できるように、定期的に洗濯するなど清潔に保っておきましょう。

【3】耳穴があるものを選ぶ

出典:Amazon

避難しているときに音が聞こえにくいと、周りの状況に気づくのが遅れ、危険にさらされるかもしれません。外の音を聞き取りやすくする耳穴が施されているものを選びましょう。

子どもの場合、頭の大きさが小さく、耳穴の位置がずれてしまう可能性もあるため、耳穴が2穴ついているタイプだと安心です。

【4】かぶる人に合ったサイズ・色の商品を選ぶ

出典:Amazon

防災頭巾は、地震や火災が発生したらすぐに使えること、また避難している間にずれたり脱げたりしないことが重要です。頭にフィットするかどうかも大事なポイントになってきます。とくに子ども用の防災頭巾の場合はサイズの確認が必要です。

学校に通う児童や生徒の場合、子どもの成長にあわせてフィットする大きさかどうかをこまめに確認しましょう。

大きめのものを購入したくなりますが、あまり大きいとずれてしまって前が見えなくなり、かえって危険です。製品の大きさや内寸(対応する頭のサイズ)、適応年齢の目安などが表示されているものを選ぶようにしましょう。

また、高齢者や子どもでも自分でさっと取り出してかぶれるよう、頭巾やカバーを目立つ色にするなど、覚えやすいものにしておくとよいでしょう。

首まで保護できる長さかチェック!

出典:Amazon

防災頭巾は、頭頂部だけでなく首も保護できると、より安全性が高くなります。子どもの場合、頭頂部から肩までの長さの平均が、6歳児で約26cm、10歳児で約29cmといわれていますので、長さ40cm以上あれば肩まで覆うことができます。

可能であれば、防災頭巾をかぶった状態の写真などでどのくらいの長さなのかを確認しておくとよいでしょう。

【5】長期間保管できる耐久性の高さで選ぶ

出典:Amazon

防災頭巾は避難訓練のときに使うくらいで何年も経過することが考えられますが、なかの詰め物がウレタンのみだと経年劣化が進んで衝撃吸収性能が極端に低くなってしまうため、素材に注意しましょう。

また学校で保管する場合、背もたれや椅子に置く座布団としてなど、日ごろから使用することもあるでしょう。その場合、防災頭巾が毎日押しつぶされていることになり、なかの詰め物が片寄ってしまったり、生地が破れたり毛玉ができたり劣化する可能性もあります。

詰め物が片寄らない縫製になっているものや、傷みにくい生地を採用している防災頭巾を選ぶようにしましょう。

防災・危機管理ファシリテーターからのアドバイス

【エキスパートのコメント】

いざというときに使える状態であることが大切!

防災頭巾は、いざというときに使えない状態だと持っていても意味がありません。購入時だけでなく、定期的な品質チェックを忘れずに行なってください。

子ども用のものは夏休みや春休みに持ち帰ったときに袋から取り出して、子どもの成長具合と頭巾のサイズが合っているか、中綿の片寄りや生地の傷みがないかなどをチェックしましょう。

大人用の場合は、防災の日や地域の避難訓練などの機会を使って、年に1度くらいは備蓄の整理と一緒にメンテナンスすることをおすすめします。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)