セブン&アイ・ホールディングスは7月3日、独自のキャッシュレス決済「7pay」(セブンペイ)で不正利用の被害が確認されたとして、注意を呼びかけた。

  • 7月1日にスタートしたばかりの「7pay」。運営は、2018年6月に設立した株式会社セブン・ペイが担当している

7payは、2019年7月1日にスタートしたばかりのキャッシュレス決済。スマートフォンにインストールした7payアプリにクレジットカードなどを紐付けて7payマネーをチャージすると、セブンイレブンで商品の購入時にキャッシュレス決済できる。7payアプリは全国のセブンイレブン店頭で利用可能だ。

しかし、7payアプリに登録したクレジットカードから不正チャージが行われ、同アプリで身に覚えのない購入履歴が見つかったとの報告がインターネット上で相次いだ。Twitter上では一人あたり数万~数十万の被害が報告されており、被害を報告した後のセブン&アイ・ホールディングス側の対応に不満を持ったユーザーも少なくない。

同社は3日、「現在、一部のアカウントが第三者にアクセスされる被害が確認されている」と公式サイトで告知。クレジットカード及びデビットカードでのチャージを一時停止する措置をとった。なお、セブン銀行ATMでの現金チャージ、nanaco ポイントでのチャージ、セブンイレブン店頭レジでの現金チャージは引き続き提供する。

同社は「ご迷惑とご心配をおかけし深くお詫び申し上げます」と謝罪するとともに、もともと公式で案内していたセブンイレブンアプリのID・パスワードの連携を含め、他のWebサービスで使っているID・パスワードと同じものを7payアプリに設定しないよう呼びかけた(ただし不正利用の原因については、3日時点では告知されていない)。また、緊急サポートダイヤル(告知PDF)を開設し、問い合わせを受け付けている。