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【この記事のエキスパート】
フリーライター、小物王:納富 廉邦(のうとみ やすくに)

フリーライター、小物王:納富 廉邦(のうとみ やすくに)

文化、飲食、メディア、ガジェット、雑貨、伝統芸能など、娯楽全般をフィールドに雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、講演などで活動する。

文具系、カバンなどの装身具、お茶、やかん、ガジェット、小説、落語などに関する著書もある。テレビ「マツコの知らない世界」ではボールペンの人、「嵐にしやがれ」ではシステム手帳の人として出演。


想像力に富んだSF小説は、長編ものから短編集まで名作&傑作がずらり。この記事では、日本のSF小説作品の選び方と選んでもらったおすすめ作品をご紹介。中学生や高校生が読みやすい作品や、すぐに読めるSF短編小説など、面白いと評判の作品や人気作品をピックアップしています。

日本のSF小説の選び方

ここからは、日本のSF小説の基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の3つ。

【1】奇想が主流! 今読んでも楽しめる昭和のSF小説
【2】日本のSF小説にはさまざまな種類がある
【3】名品多数、短編集にも目を向けましょう

上記の3つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。

【1】奇想が主流! 今読んでも楽しめる昭和のSF小説

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SF(サイエンスフィクション)は空想科学小説として生まれ、日本では昭和40年代ごろに定着。この当時に生まれた名作の多くは、科学技術や最新の科学理論をベースにしつつも、奇抜なアイディアと日本独自の想像力を武器にした物語でした。

日本のSFは、定番である宇宙船やロボットといった機械的な存在が中心というより、むしろ日常生活のなかに起こる不思議の裏にある科学に注目しています。日常的なものや科学といった現実的なものから想像力を飛躍させて、見たことのない景色へと読者を連れていくタイプの作品が多いのです。

そんな想像力に富んだ昭和の名作を手にとってみるのもおすすめ。あくまで日常的な視点をベースにしているため物語自体があまり古びず、ミステリーやラノベの読者にも抵抗が少なく読めると思います。

【2】日本のSF小説にはさまざまな種類がある

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日本のSF小説の名作には、リアルな日常からはじまって、いつの間にか日常が崩れ、物語が宇宙的規模へと広がっていくようなストーリーのものが目立ちます。それは、現在のラノベにまで受け継がれる日本のSFの基本スタイルなのかもしれません。

また、未来を舞台に人間ドラマを描くものや今いる世界自体に疑問を呈するものなど、「世界はどうしてこういう世界なのか」についての物語が多いのも特徴です。それは今の「異世界もの」に似ているようで、まったく違うジャンルの物語といえるでしょう。

いわゆる異世界モノにもの足りなさを感じたら、日本のSFの名作を手にとってみてください。宇宙規模のもの、または時空を超えるものなのか、「どのような世界を描いた作品が読みたいか」によって選ぶ作品が変わってくるのが日本のSFなのです。

【3】名品多数、短編集にも目を向けましょう

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日本SF界の巨匠のひとりであり、生涯ショートショート(短編よりさらに短い作品)を書き続けた星 新一氏の例を持ちだすまでもなく、短編小説の名品が多いのも日本のSFの特徴です。「時をかける少女」で有名な筒井康隆氏も、初期は数多くの短編小説の傑作を書いています。日本のSF小説、ホラー小説の金字塔として語り継がれる小松左京氏の「くだんのはは」も短編小説です。

同一設定のなかで、複数の短編小説が連鎖する連作にも傑作がたくさんあります。名作というと長編小説が挙げられがちですが、取っつきやすくSFのエッセンスが詰まった短編小説にもぜひ目を向けてください。読みやすいのも短編集の魅力です。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)