朝日新聞社のReライフプロジェクトはこのほど、シニアを対象とした「キャッシュレス決済」に関する調査結果を発表した。調査期間は2019年5月22日~6月20日、調査対象は50代以上の「Reライフ読者会議」メンバーで、有効回答は792人。
キャッシュレス決済を利用したことがあるシニアは全体の94%。よく使うキャッシュレス決済手段は、「クレジットカード」が91%と最も多く、次いで「交通系電子マネー(Suica、PASMO、IKOKAなど)」が68%、「流通系電子マネー(WAON、nanaco、楽天Edyなど)」が46%、「スマートフォン決済(楽天ペイ、PayPay、LINE Pay、アップルペイなど)」が16%、「デビットカード」が10%と続いた。
同調査では「『シニア層は若者よりもキャッシュレスを使わない』という見方もあるなか、今回の回答者はキャッシュレス決済を積極的に活用している層だ」と分析している。
キャッスレス決済の利用動向や利用場面を調べると、「3,000円未満の支払い」をする場面ではいずれの決済手段も利用率が低下した。またプリペイド入金の目安は、「5,000円未満」が計55%を占め、「オートチャージ機能」は14%にとどまった。
現金とキャッシュレス決済を「使い分けている」人は66%。キャッシュレス決済を使うメリットを聞くと、「支払いがスムーズで速い」「割引やポイントなどの特典がある」「小銭がたまる煩わしさがない」がトップ3に入った。
さらにグループインタビューによると、スマホのQR決済もクレジットカードも使いこなす「ヘビーユーザー」層では、女性メンバーが還元率の高い店で買い物をすることに意欲的で、多くの決済手段を使い分けている様子が明らかになったという。