JR九州と全日本空輸(ANA)は、政府の観光立国戦略に呼応して国内外の観光需要を取り込むことにより、九州のさらなる地域活性化の実現に向けて連携して取り組むことで合意したと発表した。
両社は九州の魅力を国内外に積極的に発信することに加え、連携して現地を訪れる人々の利便性を向上させる取組みを推進することで、広く観光客を呼び込み、地元の経済を潤し、活気にあふれた九州を築いていくことをめざす。両社が持つネットワーク・サービス等の連携を強化することにより、九州の発展はもとより日本の観光立国実現に貢献していくと説明する。
今回の合意により、ANAでは観光情報多言語発信サイト「Japan Travel Planner」においてJR九州のD&S列車の訴求を実施。沿線にちなんだ個性豊かなデザイン(Design)と、その土地で生まれた物語(Story)を持つD&S列車を特集し、列車に乗ることを目的とした観光需要喚起を行い、加えて既存の沿線上の観光コンテンツをピックアップして、海外の人々に九州の魅力を訴求する。
訪日外国人による九州への周遊も促進し、地域創生に貢献するべく、海外から九州への注目が高まるラグビーワールドカップ期間中、試合が開催される福岡県・熊本県・大分県を中心とした九州北部エリアをお得に旅行周遊できる訪日外国人向け鉄道周遊きっぷ「ANA&JR KYUSHU RAIL PASS」を一部のANA国内線の機内販売で販売する。多くの訪日外国人に利用してもらうため、機内限定価格で販売するとともに、滞在日数に合わせて利用できる3日間用・5日間用の商品を用意する。
「ANA&JR KYUSHU RAIL PASS」は、エリア内の新幹線および特急列車・普通列車の指定席が3日間または5日間乗り放題で、機内限定価格は3日間用が7,500円、5日間用が9,000円を予定している。販売期間は9月1日から10月31日まで、販売路線は東京発福岡着・東京発大分着・東京発熊本着の3路線を予定している。