VAIOは2019年7月1日に、設立から5年を迎えた。同社はこれを記念して新聞全面広告や特設ページを展開し、コンセプト動画も公開している。

  • 新聞広告クリエイティブイメージ(日本経済新聞、信濃毎日新聞)

VAIOは2014年7月1日に、ソニーのPC事業を引き継ぐ形で設立された。この時もVAIOは新聞全面広告を掲載して特設サイトを開設し、「自由だ。変えよう。」というメッセージを示している。

  • 2014年7月1日掲示された新聞全面広告(左)と、2019年7月1日に掲示された新聞全面広告(右)

5年を経たVAIOが今回打ち出すメッセージは「信じてくれる人と、VAIO」。VAIOはこの5年間で、モデル数の拡充や法人向けビジネスの伸長、グローバルでの販路拡大、ロボット製造などEMS事業の成長などを実現してきた。今回特設サイトで公開したコンセプト動画は、パソコンとしてのVAIOが出来上がっていく製造工程を、本社がある安曇野工場内で実際に収録した音などと共に表現したという。また、動画では手を叩き合わせるシーンが出てくるが、同社は「ステークホルダーの皆様とこれからも手を取り合い、歩んでいきたいという想いを、華やかなお祝いの雰囲気で表現している」と説明している。

VAIO 5年記念のメッセージ全文
5年前の今日。VAIOは商品から株式会社になった。
大企業から独立して自由になった私たちを、世間は注目した。
けれど、うまくいくと思った人はどれくらいいただろう。
後ろ盾を失った240人の会社が、本当にやっていけるのか。
PCが最先端の時代は終わったんじゃないか。
独立のニュースが落ち着くと、そんな空気を感じた。
実際に、離れていった人もいた。
それでも、なんとか今日までやってこられたのはなぜか。
信じてくれる人がいたからだ。
とにかくやってみましょう、と言ってくれる人がいた。
満足いくまで追い込んだ品質に、共感してくれる人がいた。
数千人が使う会社PCとして、採用してくれる人がいた。
大切な設計や製造を、託してくれる人がいた。
独り立ちしたはずのVAIOは、もう独りではない。
PCだけをつくるVAIOでもない。
何かをつくりたいという明確な意志を持つ人たちと、
この世界に本当に必要なものをつくる会社へ。
技術。体力。自信。準備はできた。
いよいよだ。
今、私たちの心は躍っている。
あなたと何をつくろうか。
信じてくれる人と、VAIO