ジャーナリストの池上彰氏が、最近大きな話題になっているニュースの数々、そして今さら「知らない」とは恥ずかしくて言えないニュースの数々を分かりやすく解説するテレビ朝日系番組『池上彰のニュースそうだったのか!!』。6月29日(18:56~)は、ニュースやドラマではよく見るが、意外と知らない「警察用語」を解説した。

  • 池上彰

同局の丹羽敦子プロデューサーは「池上さんはNHK時代、社会部で警視庁の捜査1課と3課を担当されていましたから、まさに得意分野。基礎の基礎から徹底解説いただきました」と語る。

続けて「今回はゲストも警察ドラマによく出ている方が多かったんですけど、逮捕令状は誰が出すかなど、細かい警察用語はやっぱりご存じないケースもあって、池上さんはとてもうれしそうにされていました(笑)。そろそろ皆さんもお気づきかと思いますが、池上さんは相当のドSです」と明かした。

また、「打ち合わせの時、池上さんは『刑務所と拘置所の違いなんてみんな知ってるでしょう?』とか、『執行猶予の意味はさすがに分かるのでは?』とおっしゃってましたが、きっちり説明できるゲストの方は少なかったですね。『ということは、ちゃんと意味が分からず、雰囲気でニュースを見ている方が多いんだね』と、収録後は記者時代の原稿をちょっと反省されていました」と振り返った。

放送では、上半期に起きた事件・事故を振り返りながら、警察用語を解説していった。丹羽Pは「やはり目についたのは、高齢者の踏み間違えによる事故でした。池上さんもかなり驚いていたのが、実は踏み間違えの事故が多いのは、高齢者ではなく若者だ、ということでした」と言い、「ニュースになるのがほとんど高齢者なので、若者が多いというのは本当に意外で。ただ、死亡事故となると、圧倒的に高齢者が多いのが印象的でした。『免許返納の意味など、いろいろ考えさせられる結果だ』とおっしゃってましたね」とのことだ。

そして、丹羽Pは「打ち合わせでは『あのドラマの、あのシーンが…』とかなり具体的におっしゃってましたが、さすがに放送できないので、収録では登場しませんでした」と放送の裏側を明かし、「ゲストの方も『似たシーン撮ったことあるなぁ』とおっしゃっていましたし、そういう視点でドラマを見ると面白いんだなぁと思いましたね」と漏らしていた。

次回(20日 18:56~)は、参議院議員選挙の前日の放送であるため、参議院と選挙の仕組みについて解説していく。