NGT48劇場支配人の早川麻依子氏が1日、公式サイトを通じ、今年5月に卒業した山口真帆への暴行事件に関連する対策案を発表した。

  • 早川麻依子

    NGT48劇場支配人の早川麻依子氏

冒頭では、「昨年12月から当グループに関わる一連の出来事で、大変なご心配やご迷惑をおかけしておりますことを、改めて深くお詫び申し上げます」と謝罪し、「縁あってNGT48として集ったメンバーそれぞれの夢を預かり、花開く場を提供していくことに最善を尽くすことが、私どもの役割ではございますが、今回、一連の出来事を通じて、かけがえのない存在であるメンバーを苦しい立場に立たせてしまったことは、支配人としても忸怩たる思いでございます。今後は二度とこのような事態を招かぬよう、改善にベストを尽くしていく所存です」と表明している。

対策案は「NGT48メンバーのセキュリティ対策の強化について」「送迎対策」「つながり防止対策」「NGT48メンバーへのメンタルケアの体制強化」「NGT48メンバーと運営のコミュニケーション」「運営面での意識改善の機会創出」「活動の安心・安全のための毅然とした対応」の計7項目。

「セキュリティ対策」は、防犯用のGPS通報専用端末の配布、警備会社による劇場周辺やメンバーの自宅周辺の巡回の強化、緊急連絡網の見直し、地元警察との連携の強化、メンバーからの不審者情報等の集約と当該情報に基づく迅速かつ適切な対応、チケット受付における生体認証(顔)認証システムの導入の検討を具体案として掲げている。

「つながり防止対策」については、「メンバー本人及びご家族の同意・協力の下、つながり防止対策として以下を実施して参ります」とし、「私的領域(プライベートな空間)において特定のファンを優遇すること」等ファンとの私的なつながりの定義の明確化と禁止ルールの遵守の徹底化、SNSのDM返信のチェック体制構築、プライベートな環境でファンと遭遇した場合の運営への即時連絡、握手会レーンへの防犯カメラ設置、まとめ出し時のスタッフの対応強化など。

また、最後の7つ目に書かれている「活動の安心・安全のための毅然とした対応」は、「今回の出来事に関する民事訴訟の提起」、「メンバーの名誉やプライバシーの保護として、SNS等における脅迫ないし誹謗中傷の投稿や書き込みに対する民事上及び刑事上における法的措置の実施を含む厳正な対処」の2点を挙げている。

そのほか、「一連の出来事に対する反省を踏まえ、企業としての社会的責任に対する取り組みの強化の一環」として、運営会社・AKSのコーポレートサイトを開設したことを告知。早川氏は今回の発表の締めくくりとして、「上記を実施し改善することにより、皆さまからの信頼を取り戻しながら、NGT48が多くの皆様に笑顔を与える存在となれます様、努力してまいりますので、ご支援の程よろしくお願いいたします」と呼び掛けている。