お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志が、30日に放送されたフジテレビ系トーク番組『ワイドナショー』(毎週日曜10:00~11:15)で、詐欺グループの“闇営業”問題で謹慎処分を受けたお笑いコンビ・雨上がり決死隊の宮迫博之に対して、事実を包み隠さず話すよう説得していたことを明かした。
『FRIDAY』の報道によって問題が発覚した当初、宮迫は7日にツイッターを通じて「ギャラはもらっていない」と釈明。しかし、24日に吉本興業から謹慎処分が発表され、「金銭を受領していたことを深く反省しております」と一転して金銭の授受があったことを認めた。
9日放送回で、「一切お金が出ずにあれだけのサービスすることは、僕はないと思う」と厳しい見方を示していた松本。この日、「なぜ、それを言ったかと言うと」と切り出し、「宮迫と彼らへのメッセージ」「お金もらいましたと認めないと、誰も信じてくれないよという意味で、彼らへのメッセージというか。ちょっと、助け舟的なことで僕は言ったつもりだったんですよ。いまいち、伝わってなかったというか」と発言の真意を説明した。
また、宮迫には直接電話で説得したそうで、「『それは無理やで。世間は誰も信じない。そこで嘘をついたら、何もかも嘘やと思われる』と言いました。彼も『はいはい』と言ってたんですけど、分かってなかったのかな」と吐露。事務所側にも連絡をし、「ちゃんとみんなの話を聞いてあげてくれと。全員の芸人に。お金もらったのか、もらってないのか、通り一遍の質問じゃなくて。たぶんあいつらは入江が急に解雇されたので萎縮してるから。ちゃんと丁寧に聞いてやってくれ」と頼んだという。
事態収拾のために動いていた松本だったが、「でもね、だんだんやっているうちに悲しくなってくるというか。俺のやっていることは、後輩を追い込んでいるみたいな。もしかしたら口には出さないけど、『松本ええよ、なんで出てくるの。ちょっと空気読めよ』みたいな老害扱いされるんちゃうかなと思ってね。途中でやめたのよ。あとは任すと。これ以上やったら邪魔者みたいになってくるから」と次第に周囲の冷ややかな雰囲気を察知したらしい。
時折目元を押さえるような仕草をし、「俺が宮迫やったらどうするかなとか、考えますけどね。俺はあいつのことを思って、結構電話でも説得したというか、だいぶ言ったんですけど分かってもらえなかったので寂しい」と肩を落とす松本。「不倫の時に、中途半端に誤魔化すことができたのが、こいつにとって良くなかったのよ。今回も乗り越えられるという、甘い認識が。俺、あの不倫の時もだいぶ言ったんやけどな! 言い訳がダサいと! だいぶ言ったんですけどね!」と声を荒らげ、悔しさをにじませていた。