タムロンは6月28日、ソニーのミラーレス「α」用のEマウント交換レンズ「17-28mm F/2.8 Di III RXD」(Model A046)を発表した。開放F2.8通しの広角ズームレンズで、同等スペックのソニー純正品よりも大幅に小型軽量化した。小型軽量のα7/α9シリーズの機動性を生かせる高画質レンズとして、趣味層に売り込む。希望小売価格は税別12万5000円で、発売は7月25日。
2月末に開催したカメラ展示会「CP+」で参考出品した交換レンズが、いよいよ正式発表となった。フィルター径は67mm、長さは99mm、重さは約420gと、このクラスの大口径広角ズームレンズとしては圧倒的に小型軽量の設計としたのが特徴。ズーム時に全長が変化しないインナーズームを採用する。最短撮影距離は17mmの広角端で約0.19m、望遠端の28mmでは約0.26mmと、被写体にグッと近づいて遠近感を強調した撮影ができる。
オートフォーカス用にステッピングモーターを搭載し、被写体が動き続ける動体撮影や動画撮影でも静かかつ高速にピントを合わせられる。αシリーズのファストハイブリッドAFや瞳AFにも対応する。
ズームレンジや開放F値が近い競合レンズとしては、ソニー純正の「FE 16-35mm F2.8 GM」(SEL1635GM)が挙げられる。タムロンの17-28mmと比べ、広角側と望遠側をより広くカバーしているが、本体はひとまわり以上大きいうえ、希望小売価格は税別29万5000円と倍以上もする。
タムロンの17-28mmは、2018年春に発売していまだに品薄状態が続く標準ズームレンズ「28-75mm F/2.8 Di III RXD」(Model A036)と同様に、ズームレンジを絞ることで純正品よりも小型軽量、低価格に仕上げたのが魅力。機動性の高さを評価してαシリーズを愛用している人に響くレンズになる可能性がある。