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【この記事のエキスパート】
ガーデニング研究家:はたあきひろ
1967年生。兵庫県西宮市出身。1991年に大手住宅メーカーに入社し、研究所(造園研究室)、マンション事業、本社設計部などを経験。現在は独立し、人と人、人と自然の繋がりを大切にし、毎日丁寧に暮らすことを提案する『庭暮らし研究所』を設立。
奈良市で草屋根の家に暮らしながら、家族5人分のお米と野菜をつくり、自給生活を送る。NHK総合テレビ「ぐるっと関西おひるまえ」では、野菜づくり講師として10年間毎月出演。NHK出版WEBサイト「みんなの趣味の園芸」でブログ担当。YouTubeチャンネル「園芸研究家はたさんの野菜づくりチャンネル」を発信。
おしゃれな庭やベランダの家庭菜園として使う「プランター」。本記事では、ガーデニング研究家・はた あきひろさん監修のもと、家庭菜園用プランターの選び方とおすすめの商品をご紹介。ぜひ参考にしてくださいね。
家庭菜園用プランターの選び方
それでは、家庭菜園用プランターの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つ。
【1】育てる野菜に合う深さ
【2】横幅
【3】プランターの素材
【4】排水性や通気性
上記の4つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】育てる野菜に合う深さをチェック
野菜によって葉や根の伸び方が異なります。育てる野菜にあった深さの家庭菜園用プランターを選びましょう。
トマトなどの実物野菜は20cm以上の深さ
実をつける野菜は上に向かって伸びるため、風で倒れないための支柱を使うことが多いです。支柱を立てられるだけの深さのあるものを選びましょう。
バジルなど葉物野菜は15cmほどの深さ
バジルやリーフレタス、パセリ、ネギなどの葉物野菜は、深さ15cmほどの底の浅いプランターでも育てられます。ただし、底が浅すぎると根が当たってしまい生育不良の原因となります。
葉を広げて育っていくので、プランターの形は長方形のものが向いています。
ニンジンなど根菜類は30cm以上必要
ニンジンやみじかい品種のダイコンなど、根菜類は土のなかで育っていくため、深さのあるプランターを選びましょう。目安は、深さ30cmほどで、横幅よりも深さを重視した、ポット型のプランターも選択肢に入ります。
【エキスパートのコメント】
ニンジンやみじかい品種のダイコンなどの根菜類は深さ30cmが必要です。
なお、土は25リットルで600円以上のものを使いましょう。安価な土は品質が悪い場合が多く、プランターの深さが適していても野菜が健全に育ちません。
【2】横幅をチェック
野菜や植物には適切な間隔を空けて植えなければいけません。株同士の間が狭すぎると生育不良の原因となります。植える株数に合わせてじゅうぶんな横幅のあるプランターを選びましょう。
また、生育期間が短い野菜はすぐに収穫できるため、小さいプランターでも間に合います。生育期間が長い野菜は横幅のあるプランターを選びましょう。
【3】プランターの素材をチェック
プランターにはいろいろな素材のものがあります。素材ごとの特徴を知るとより納得のプランターが見つかります。
取り扱いのしやすいプラスチック製
プラスチック製のプランターは軽いため持ち運びしやすいのが特徴です。手にしやすい価格のものがそろっているので、これからプランターをはじめたいときにもそろえやすくなっています。
保水力も高いですが、水をあげすぎると根腐れの原因となるので気を付けましょう。ほかの素材のものよりも劣化しやすいため、長期間の使用には向いていません。
初心者も育てやすい素焼き
粘土を焼いて作った素焼きのプランターは、テラコッタともよばれています。水や空気を通しやすいので通気性や排水性が高く、初心者の家庭菜園にも使いやすいです。重みがあるので安定感がある一方、移動させにくいデメリットがあります。
素焼きならではの素朴な風合いも楽しめます。ただし、落とすと割れてしまうので、取り扱いには気を付けましょう。
バランスのよい木製
木製のプランターは空気を通すため、野菜の根が呼吸しやすいのがメリットです。通気性のほか、排水性も高くなっています。見た目も植物と相性がよいです。
木製は、プランター自体が腐ってしまう可能性があります。設置場所や保管場所を考える、防腐剤を塗布する、雨季は使用しないなどの対策をしましょう。また、移動させるときには重量があります。
おしゃれなインテリア用途なら金属製も
アルミやステンレスなどでできた金属製のプランターは、スタイリッシュな見た目が特徴です。庭や家庭菜園の見た目も重視したい人に向いています。
いろいろなプランターの形があるので、周囲とのバランスを考えた形が選べます。実際に使う場合は、一回り大きめのサイズを購入し、あらかじめほかのプランターに入っている野菜のカバーとしての用途が多いです。
(★)ポイント:色を統一した方がコーディネートされている感が出る!
【エキスパートのコメント】
菜園用プランターで多い色は薄緑や茶色です。庭やバルコニーに複数並べて置く場合は、色を統一する方がコーディネートされているように見えます。
ダークグリーンやブラックは植物が引き立つので、私自身はよく選びます。白色はプランターばかりが目立ってしまうので、木製の化粧鉢の中に入れて使うとよいでしょう。
【4】排水性や通気性をチェック
【エキスパートのコメント】
鉢底がどんな形状になっているかチェックする
水やりの手間が省ける貯水タイプのプランターは、一見便利なようですが、排水性や通気性が悪く植物が健全に育ちません。プランターを購入するときは鉢底がどうなっているかも必ずチェックしてください。
理想はザルのようになっている、排水性・通気性の高い商品です。通気性がよいとナメクジやダンゴムシも発生しにくくなります。