JR東海は27日、東海道新幹線・在来線の鉄道事業等の維持・発展や中央新幹線の建設・運営による事業領域の拡大、昨今の少子化の進展に伴う採用環境の変化などを踏まえ、定年を現在の60歳から65歳に延長すると発表した。
今回の発表に際し、「これまでも、社員が意欲をもって長く働き続ける中で、技術力を蓄積し、高度な事業運営ができるよう、各種人事制度の充実と適切な運用に取り組んで参りました」と同社。採用環境の変化などを踏まえ、「60歳以降の業務経験豊富な社員が、蓄積した技術や経験を生かし、活き活きと、より長く活躍できるよう、定年を延長することにしました」と説明する。
実施日は2020年4月1日とされ、この日の時点で50歳以下の社員が対象に。50歳以降60歳までの基本給の上昇を緩やかにする一方で、60歳以降も社員として雇用を継続し、現行制度の専任社員と比較して60歳以降の基本給を向上するとしている。なお、「各組合に提案し、東海旅客鉄道労働組合等と妥結済」とのこと。