LINEは6月27日、LINE MUSICで配信している全楽曲を、無料で一度のみフル尺で再生できる音楽フリーミアムモデル「ONE PLAY(仮)」を、2019年内に開始すると同社の年次カンファレンス「LINE CONFERENCE 2019」で発表した。
「ONE PLAY(仮)」サービスは、音楽ストリーミングサービス「LINE MUSIC」の大型アップデートの一環。フリーミアムモデルとは、基本サービスを無料で提供し、より高度な機能については有償で提供するビジネスモデル。これまで、LINE MUSICの無料ユーザーは30秒のみ楽曲を聞くことができたが、「ONE PLAY(仮)」では配信している5,400万曲全ての楽曲を1度ずつフル再生でき、1度聴取した楽曲は、一定期間経過すると再び視聴可能になる。
LINE MUSICの大型アップデートでは「ONE PLAY(仮)」のほか、好みや時間にあわせて背景の色が選べる「ライト&ダークテーマ」、音質調整できるイコライザー機能の追加を予定。また、ユーザー個人の好みに合わせたデイリー更新型プレイリストや、シチュエーション、ジャンルをテーマに自動再生するラジオ機能も予定する。
AIとの連携も強化し、OCR技術を活用して他の音楽ストリーミングサービスから手軽にプレイリストをLINE MUSICに移行する機能や、同社の音声アシスタント「Clova」による音声検索機能も実装予定。このほか、アーティストのミュージックビデオを視聴できる「MUSIC VIDEO」機能を、2019年夏に提供する。
同社が展開するマンガ配信サービス「LINEマンガ」では、マンガ作品で1つの話数を読んだ後、一定時間経過すると別の話数が読めるようになる(課金することで時間をまたず作品を読むことができる)システムを採用している。カンファレンスでは「ONE PLAY(仮)」について、「LINEマンガと同じようなイメージ」と説明された。同社は「音楽との出会いの入り口を開くことで、さらなるストリーミング市場の活性化を目指す」としている。