エアトリは6月27日、「老後の貯金」に関する調査結果を発表した。調査期間は2019年6月18~21日、有効回答は10~70代の個人959人。
「老後には2,000万円の貯金が必要」とのニュースを聞いてどう思ったか尋ねると、56.2%が「以前からそうなると思っていた」と答え、過半数の人が老後の蓄えが必要になると予想していたことがわかった。また「焦りを感じた」という人も約4人に1人にあたる23.1%を占めた。
この報道を聞いて、「節約」を始めた人は14.2%、「経済やお金に関する勉強」を始めた人は7.7%など、何かを始めた人は少数にとどまり、「何もしていない」という人が74.2%に上った。節約を始めた人にどの費用を削減しているか聞くと、男性の1位は「趣味」で64.6%(女性47.4%)、女性の1位は「食事」で73.7%(男性46.8%)と、男女で異なる結果となった。
現在の貯金額を問うと、60代以上の約7割が2,000万円未満と回答し、「2,000万円以上」は31.7%にとどまった。また2,000万円未満の中で最も多かった貯金額は「100万円以上300万円未満」で11.7%を占めた。この他の年代をみると、30代以下と40代は「50万円未満」(30代以下27.3%、40代22.6%)、50代は「2,000万円以上」(21.7%)が最も多い結果となった。
年金受給前にどのくらい貯金ができると思うか質問すると、全年代で「2,000万円以上」(30代以下22.7%、40代29.2%、50代27.6%、60代以上25.4%)が最多となったものの、年金受給まで最も時間のある30代以下の割合が最も低いことがわかった。