アイドルグループ・V6の井ノ原快彦が主演するテレビ朝日系『特捜9 season2』が26日の最終回で番組平均視聴率13.8%をマークし、4月スタートの春の民放連続ドラマの全話平均視聴率が出そろった。トップは、13.2%の天海祐希主演『緊急取調室』(テレビ朝日系)で、2位『特捜9 season2』、3位『科捜研の女』とともに、テレ朝の刑事ドラマがトップ3を独占した(視聴率の数字は、ビデオリサーチ調べ・関東地区 ※以下同)。

2019民放春ドラマ全話平均視聴率ランキング

  • 対象は4月スタートのプライムタイム(19~23時)に放送された地上波民放連続ドラマ。各話番組平均視聴率を元に放送時間を加重平均して算出。
    (※)…通年放送の『科捜研の女』は6月6日放送の第8話まで。『ラジエーションハウス』は6月17日放送の「特別編」を除く。『わたし、定時で帰ります。』は地震報道で中断となった6月18日放送分を除く。2クール放送の『あなたの番です』は6月16日放送の第10話まで、6月23日放送の「特別編」を除く。『スパイラル~町工場の奇跡~』は6月3日放送の最終話が『全仏オープンテニス』中継のため60分繰り下げ。

『緊急取調室』は、主演の天海自身最長となる3シーズン目に突入した人気シリーズ。初回15.2%と今期トップタイの滑り出しを見せ、以降も12~13%と安定した数値で推移した。

(左から)『緊急取調室』天海祐希、『特捜9 season2』寺尾聰、『科捜研の女』沢口靖子

前身の『警視庁捜査一課9係』から13年となる『特捜9 season2』も、初回15.2%のトップタイで発進し、以降は11%台を割ることなく推移。『科捜研の女』(※通年放送)は、第5話で1ケタとなったものの、それ以外は12%台を割ることなく、20年にわたる長寿シリーズの強さを見せつけた。

4位は、『ラジエーションハウス~放射線技師の診断レポート~』(フジテレビ系)。連休中に一度2ケタを割ったものの持ち直し、最終話で番組最高の13.8%、翌週の「特別編」は集計外だが15.6%の高視聴率を記録した。これで、フジの看板“月9”は4期連続の全話平均2ケタとなったが、18年7月期の『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』(10.6%)、同年10月期の『SUITS/スーツ』(10.8%)、19年1月期の『トレース~科捜研の男~』(10.8%)に比べ、『ラジエーションハウス』は12.2%という高成績だった。

5位は、『集団左遷!!』(TBS系)。初回13.8%でスタートしたが、全10話中5話が1ケタにとどまり、全話平均10.4%で着地した。

全話平均2ケタは、以上の5作品。『ラジエーションハウス』『わたし、定時で帰ります。 』『ストロベリーナイト・サーガ』『パーフェクトワールド』『スパイラル~町工場の奇跡~』の5作品が、最終話で番組最高を記録し、終盤に盛り上がりを見せた。