iPhoneの持ち主を指紋で確認する「Touch ID」、顔の輪郭で確認する「Face ID」と、生体認証による本人確認が普及していますが、まだまだ「パスコード」は現役です。iPhoneを再起動した直後のロック解除とか、久しぶりにアプリをダウンロードしようとしたときの確認とか、不意に入力を求められると戸惑いますよね。
だからiPhoneを導入して最初にパスコードを登録するとき、自分が覚えやすいもの/記憶に残るものを選ぶべきです。ただしテンキーの利用が基本ですから(フルキーボードも利用できますが設定は少々面倒です)、数字の組み合わせではなかなかいいものができません。誕生日や電話番号など他人に推測されやすい数字は思い出しやすいものの、セキュリティ上危険ですから避けるべきです。
しかし、見方を変えてみるとどうでしょう。パスコードを入力するためのテンキー画面をよく見てください。2から9までのボタンには、数文字のアルファベットが振られていますよね? そこに着目してパスコードを考えればいいのです。テンキーを数字ではなくアルファベットで見分け、その順にタップするということです。
パスコードは6文字が推奨されていますから、6文字の英単語を例に考えてみましょう。たとえば「FLOWER」は、DEFが割り当てられた「3」、JKLが割り当てられた「5」...という順にテンキーに置き換えていくと、「356937」となります。もちろん、数字でパスコードを記憶するのでは意味がないので、「FLOWER」という単語を覚えておき、入力するときもボタンの数字ではなくアルファベットを見るのです。
この数字をアルファベットで置き換える考えかたは、いまに始まったことではなく、アメリカなどの国々では電話番号を覚えてもらう手段として広く利用されています。一見して意味不明な(語呂合わせでない)6桁の数字を記憶し続けるのはなかなか困難ですが、SUNDAY(786329)やPLANET(752638)であれば容易だからです。だからといって、誰もが思い付きそうなIPHONE(474663)は避けたほうがいいので念のため。