女優の大塚寧々が、主演を務めるテレビ朝日系ドラマ特番『木曜ミステリースペシャル 人類学者・岬久美子の殺人鑑定』(27日20:00~21:48)の見どころを語った。
人骨を専門とする人類学者・岬久美子(大塚)が事件の謎に迫るシリーズで、今回は久美子が、殺害現場に遭遇。殺された男が抱えていた若い男の人骨を鑑定した久美子は、名門学校法人の理事長・青嶋都和子(キムラ緑子)がひた隠しにしてきた疑惑にたどり着く。
2010年放送の第1弾から、約9年にわたって岬を演じてきた大塚。「スタート当時、骨の鑑定人を描いたドラマが日本にはなかったので、オファーをいただいたときはその着眼点に『おぉっ!』と思いました」と振り返る。
そして、「最初に、実際に鑑定に従事されている先生とお話しさせていただいたのですが、『ご家族のもとにご遺骨を帰してあげたい、いつもその一心で鑑定に取り組んでいます』という言葉が、ずっと私の中に残っていて…。今回で8作目ですが、毎回、必ずその思いを中心に据えて演じています」と語った。
また、「人間の骨って200個以上あるんですよ! 骨の状態から、その人の生き様がわかるので、本当に奥深い世界だなと思います。実は、私の味方は、『骨単』という本。すぐに取り出せるように書斎の棚に置いてあって、台本に骨の名前が登場する度に開いて勉強しています」とのこと。
「もう手になじんじゃって、今では調べたい骨がどのあたりに載っているか、一発で引けるまでに(笑)。きちんと理解しないと演じられないので、クランクインする前は、まるで受験勉強(笑)! 必ず1枚の大きな紙に骨の図や人物相関図を書き込んで頭に入れています」と明かした。
最新作の見どころについては「誰かを大切に思い、そのために一生懸命になることの尊さが、とてもやさしく描かれています。クライマックスの桜の森のシーンはとても遠いところだったのですが(笑)、素晴らしい風景の中、登場人物それぞれの感情が行き交うような圧巻の場面になっています。ぜひ多くの方にご覧いただけたらうれしいです!」と語っている。