WOWOW『連続ドラマW 湊かなえ ポイズンドーター・ホーリーマザー』(7月6日スタート 毎週土曜 22:00～ 全6話)の完成披露試写会が25日、都内で行われ、各話で主演を務める女優の寺島しのぶ、足立梨花、清原果耶、中村ゆり、倉科カナ、メガホンをとった吉田康弘監督、滝本憲吾監督、原作者の湊かなえ氏が登壇した。

  • 前列左から、湊かなえ氏、寺島しのぶ、足立梨花、清原果耶、後列左から、中村ゆり、倉科カナ、吉田康弘監督、滝本憲吾監督

人気作家・湊かなえ氏が、母と娘の関係を軸にしながら人間の情念を抉り取るように描き、直木賞候補作となった短編集を連続ドラマ化した本作。第1話『ポイズンドーター』＆第2話『ホーリーマザー』で寺島と足立、第3話『罪深き女』で清原、第4話『ベストフレンド』で中村、第5話『優しい人』で倉科、第6話『マイディアレスト』で伊藤歩がそれぞれ主演を務める。

撮影時の様子について足立は「楽しく撮影させていただいて、けっこう悩みながらの撮影ではあったんですけど、監督と寺島さんに助けていただいて撮影できたので、すごく楽しかったです」と笑顔を見せ、そんな足立のこと寺島が絶賛していたそうで、寺島は「すごく毒娘っぽかったんです。いい意味ですごく居住まいが毒娘っぽくて、彼女自身も(寺島のことを)毒親って感じてくれてできたらいいなって思っていて、お母さん(寺島)がけっこうエグいことを言うので、それを可哀想って思われすぎちゃうとバランスが悪すぎるなと思ったんですけど、足立さんと『はじめまして』って顔をパッと見たときに、"あっ、毒だ!"って」とコメント。

これに足立は「なんだろう…。褒められているような気がしない(笑)」と苦笑したが、寺島から「褒めてるの! すごくそう思えたんです」と念を押されると、「それはすごくうれしいです。喜んでいいということだったので、思う存分、喜びたいと思います」と声を弾ませた。

また、自身が思う"理想の女性像"を尋ねられると、足立は「包容力がある人になりたいです。すぐイライラして、すぐ怒っちゃうんですよね…」と吐露すると、寺島は「だから毒がにじみ出ているんだ」と指摘し、足立は「これが原因だったのかもしれないですね(笑)。なので、包容力のある優しい女性になると、男性もいっぱい来てくれるのかなって思いました(笑)」と語った。

さらに、倉科は「程よい自己肯定感のある女性に憧れます」と目を輝かせ、キャスト陣から驚きの声が上がると「誰かに褒められたくてやるとかじゃなくて、まず自分のことを好きでいて、自分のことを好きになるのは1番難しいことなので、自分のことを好きになって、いろんなことにチャレンジして、活力のある女性がいいなと思います」と説明。「病んでいました？(笑)」と周りを見渡して笑いを誘った。