女優・蒼井優との結婚という幸せをつかんだお笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太(42)。結婚会見で見せた男気で好感度急上昇中だが、仕事も絶好調でMCとして引っ張りだこだ。4月からMCを務める新番組として『メイドインジャパン!』(TBS)、『逆転人生』(NHK)、『ひねくれ3』(テレビ東京)の3本がスタート。レギュラー番組は16本となった。
どんな状況でも、どんなゲストでも、楽しい空気を作り出すことができるトーク力。新番組でも持ち味を発揮しているが、どのような心構えでMCを務めているのか。本人を直撃した。
――MC番組が一気に3本も増えるなんて、なかなかないことですよね。
本当にありがたいです。続けることが仕事をくれた方への恩返しだと思うので、それができるように頑張っていきたいなと。どれも素晴らしい番組なので、長いことみなさんに見ていただけるように、そのお手伝いができたらいいなと思っています。
――MCとして心がけていることは?
番組の面白さが伝わるように、“俺が俺が”にならないように気を付けなきゃと思っています。昔はいつも“俺が俺が”で、自分がワードを残してやるんだと思っていたんですけど、今はそうではなく、みんなで作り上げてみんなが楽しかったって思えるものにするお手伝いができるようなMCを心がけています。
――全体のことを考えるように変わったきっかけがあったのでしょうか?
ずっとやっている中で徐々に覚えてきた感じです。オンエアを見た時に、“俺が俺が”のときはそんなにオンエアされていなくて、見せたいのはそれじゃないんだって気づいていったんだと思います。
――山里さんの武器である語彙力はどうやって身につけてきたんですか?
そう言っていただけるとありがたいです。基本的に僕は才能で勝負するタイプではなく、努力で身につけたもので戦わせていただく努力型の人間だと思っていて、その一番最たるものが言葉の数を増やすこと。言葉の数を増やすのは才能ではなく努力でいけるので、そこに特化して日々生活していると、映画を見ることも遊びではなく勉強に変わって、罪悪感が減るんです(笑)
――語彙力アップのために日々やられていることはありますか?
本を読んだりテレビを見たり、生活している中でいいなと思った言葉をメモするようにしています。それでワード数を増やしています。
――以前、テレビ番組で「努力賞以外で勝とうなんて、この世界無理ですよ」とおっしゃっていたのを覚えていますが、まさに日々の努力の積み重ねなんですね。
そうです。それしかないです!
――才能あふれるMCの方がたくさんいますが、特にこの人みたいになりたいと目標にされているMCの方はいますか?
古舘(伊知郎)さんみたいに言葉の数が多い方は憧れますね。天才的なので、かっこいいなと思いながら見ています。なりたいなんておこがましくて言えないですけど、あんな風にパンパン言葉を出したいなと思っています。
――古舘さんの語彙力はすごいですよね。タイプは異なりますが、『ナカイの窓』(日本テレビ)で中居正広さんへの憧れを語られていたのも印象に残っています。
中居さんももちろん、かっこいいMCだなって憧れています。でも僕にはできないタイプのMCなんですよね。僕はスタッフさんが思い描いたものを伝えるっていうことが圧倒的正義だと思っているんですけど、中居さんは台本の4分の1くらいしか進まないときもあるし、でもオンエアを見たら超楽しい。あれは俺にはできないなって。その技がすごいし、かっこよくて愛のある人で、サブMCとして横にいさせてもらって本当に勉強になりました。自分もいつかこんなことできるのかな、無理か、みたいな(笑)
――中居さんから学んで、自分の身になっているなと感じていることは?
遊び方ですね。当初の流れを無視してでも違う方向に行くべきだと思ったときは路線変更し、そうしたからには責任を持ってそれをエンターテインメントに昇華させるというのは勉強になりました。ただふざけているのではなく、「俺が行った道についてくれば絶対面白くする」というのを背中から感じるんです。サブMCとしては、スタッフさんが必要だと考えているものがあるときは、中居さんが遊んでいるところからどうやって戻したらいいか考え、中居さんが嫌な気持ちせず戻せたときは自分がスキルアップしたんだなと思えました。いろんな方のいいところも盗みながら自分ならではのMCができたらと思います。