レノボ・ジャパンは6月25日、7月22日~9月6日に行われる「テレワーク・デイズ2019」を前に実施した「テレワーク利用実態調査」の結果を発表した。調査期間は2019年6月11~12日、調査対象は20~50代の会社員で、有効回答は5,922人(テレワーク従事者200人)。
総合的な勤務環境の満足度を聞くと、約3割が「満足している(やや満足含む)」と回答。これをテレワーク未導入企業と導入企業に分けてみると、テレワーク未導入企業では「満足している」が28.7%だったのに対し、テレワーク導入企業では半数以上の56.0%に上り、約2倍の差がついた。また、テレワークの利用頻度が高いほど勤務環境の満足度が高くなる傾向がみられた。
テレワーク従事者のうち、出社して仕事をするときよりテレワークの方が「働きやすい(やや働きやすい含む)」と答えた人は56.0%。具体的には、1位「通勤時間を作業時間に割くことができる」(51.5%)、2位「社内の人間からの介入が少ない」(44.5%)、3位「社内作業に比べて社外作業のほうが集中できる」(39.5%)となった。
テレワーク制度の導入率は全体の11.5%。一方、テレワーク制度が会社に導入されているものの、テレワークの対象となっている人(テレワークで働くことを認められている人)は6.7%、普段からテレワークを実施している人は4.9%と、テレワーク制度の利用者はごく少数にとどまることがわかった。
テレワーク可能な働き方にも関わらず活用していない理由を尋ねると、「職場の方が生産性が高い」が62.7%で最多。次いで「職場の方が働きやすい」が60.8%となった。
テレワークを利用しにくいと思う理由は、1位「セキュリティが心配」(42.0%)、2位「資料などデータの共有がしにくい」(41.5%)、3位「職場で実施される会議に参加できない」(37.5%)と続いた。