JALと日本生命は6月23日、東京2020 オリンピックから正式競技となる「空手」の普及のため、空手イベント「美カラテチャレンジ」を開催した。
会場となった羽田空港国内線第1ターミナルにはイベントスペースが設けられ、最近注目を集めているエクササイズに空手を取り入れた「美カラテエクササイズ」の体験会が実施された。体験会には、空手の女子組手で全日本選手権4連覇中の植草歩選手(JAL所属)と、「美カラテエクササイズ」開発者の鍛冶亜友子講師が登壇。
来年のオリンピックでも金メダルが期待されている植草選手。順風満帆な空手人生のようにも思えるが、トークセッションの中では「小学校も中学校も高校も日本一になったことがなくて。空手の伝統校の帝京大に入ったんですけど、心も身体もついていけず、空手をやめたいなと思ったし苦しかった」と明かした。
植草選手は続けて「相談した恩師からは『やめてもいいから脱走だけはするな』と言われて(笑)。大学の監督やコーチに伝えたら『まずは1週間頑張ってみろ』『次は1カ月頑張ってみろ』と。同期や先輩方も応援してくれて、自然と空手が楽しくなって、成績もついてくるようになりました」と当時を振り返った。
トークショーでは同イベントにちなみ、「試合前後に美容室に行く」など、植草選手の美容へのこだわりについても質問が及んだ。
「人それぞれですけど、私はオシャレが好きだし、トレーニング後に鏡をふと見た時に綺麗だったら、それが自分のモチベーションにもなる」と語った植草選手。また、「オシャレしたら弱くなるみたいなイメージも昔はあったけど、高校生や大学生の女の子がオシャレしながら空手をやり続けてもいいのかなと思います。空手は自分の個性を潰さないというか。空手界にはいろんな個性の人がいるので、好きな自分でいさせてもらっています」と、胸を張っていた。
トークセッションでは空手の型の選手と組手の選手との道着の違いなどを語る一幕も。
植草選手は「道着も洋服のファッションと一緒で流行りがあって、昔は短いスリムな道着だったんですけど、今はルール的なこともあって少しボテッと上衣の丈が長くなっています」と述べ、「汗で道着が張り付いて、お尻や肩の部分が破れるとかもよくあったんですが、蹴りの時に下衣が引っかかることもないし、どんな技でも動きやすい。私もある大会の決勝戦でお尻が破けて、恥ずかしくて集中できなかった経験がありました」というエピソードを披露。
同日の朝、会場に来る際に「クシャミしたら着てた洋服切れた」とSNSを更新していたことに触れられると、「3月から上半身をもっと強くしようと(ウエイトとかを)やってきたので、背中周りが大きくなったのかもしれないです」と笑顔を見せた。
そんな植草選手と鍛冶講師は同じ道場の出身らしく、植草選手も突きや蹴りなどの要素を取り入れた「美カラテエクササイズ」を実際に体験。
体験後、植草選手は「美カラテエクササイズ」について「空手をやっている女性はみんな姿勢が良く、引き締まった身体をしている。エクササイズをして強く美しくなってもらいたい」とその魅力をアピールした。