◆本記事はプロモーションが含まれています。
【この記事のエキスパート】
フランスチーズ鑑評騎士:山田 好美
ワインスクール「レコール・デュ・ヴァン」チーズ&ワイン講師。
英仏語講師歴20年以上。語学留学以来フランスのチーズとワインの魅力の虜となり以降ワインとチーズの資格を取得し ワイン&チーズ講師としても活動を続けています。近年は国内の生産者の動向にも注目し応援しています。
シェーブルは、山羊(ヤギ)のミルクから作られるチーズ。独特な山羊乳の香りと特徴的な味わいがあり、チーズ通の方から根強い人気を集めています。フランスチーズのエキスパート・山田好美さんに、シェーブルチーズの選び方とおすすめ商品を教えていただきました。
フランスチーズのエキスパートに聞く
シェーブルの選び方
フランスチーズのエキスパート・山田好美さんに教えていただいた、シェーブルを選ぶときのポイントを紹介します。
フォルムが独特なシェーブルから食べてみるのがおすすめ
【エキスパートのコメント】
シェーブルチーズはその名の通り、山羊(ヤギ)乳製のチーズのこと(シェーブルはフランス語で山羊という意味)。山羊乳は牛乳よりも酸味が強く、熟成の若いチーズではさわやかな味わい、熟成が進むと複雑なコクのある味わいに変化していきます。
フランスのロワール河流域がシェーブルの故郷となったと言われ、数多くのチーズが作られてきました。中でも表面に木炭の粉をまぶしたヴァランセやサントモール・ド・トゥーレーヌ、熟成の違いで食べ比べも楽しめるシャヴィニョルなど、フォルムが独特なチーズから食べてみることをおすすめします。
苦手な方でも楽しみやすいシェーブルサラダ
【エキスパートのコメント】
シェーブルチーズは、そのままでももちろんおいしくいただけますが、加熱すると食感が変化して、より食べやすくなります。
本場フランス・パリのカフェで人気のシェーブルサラダは、サントモールブランと呼ばれる薪(まき)の形のシェーブルチーズを輪切りにして、薄くスライスしたバゲットに乗せて、オーブントースターで軽く焼きます。それをサラダの上に重ねて食べるシンプルな料理ですが、味わいがとてもよくなり、シェーブルチーズが苦手な方にもおすすめの食べ方です。
シェーブルには国産も、北から南までチーズ工房は多数
【エキスパートのコメント】
本場はフランスですが、日本国内のチーズ生産者もシェーブルに挑戦しています。山羊は暑さにも寒さにも強いという特性があり、北は北海道から南は沖縄県まで全国で飼育が可能で、しかも雑食という利点があります。
北海道のランラン・ファームや栃木県の今牧場、長野県のボスケソ、広島県の三良坂フロマージュなど、注目されているチーズ工房は多数。日本国内ですから、製造の現場を見に行くことができるのも楽しみの一つです。
シェーブルの旬は5月から11月、店頭に並ぶのは春先
【エキスパートのコメント】
一般的に、牛は一年中ミルクを出すので、牛乳製のチーズは年間を通して安定的に供給されています。一方、山羊は搾乳(さくにゅう)の時期が決まっています。
シェーブルチーズが作られるのは春先の出産後で、5月から11月くらいまでの限定期間。つまり旬があるチーズです。春先になると、店頭にはシェーブルチーズが並びます。