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【この記事のエキスパート】
IT・テックライター:石井 英男
東京大学大学院工学系研究科修士課程修了。
ライター歴25年。PC/ITに関するテクノロジーの解説や製品レビューを得意とする。
最近は、STEM教育や3DプリンターやCNCを初めとするデジタルファブリケーションに興味を持ち、積極的に取材や記事執筆を行っている。
また、子どもへのプログラミング教育にも関心があり、CoderDojo守谷のメンターを務めている。
野鳥など近寄れないものを見るのに使うフィールドスコープ。片目でしか見られませんが、代わりに双眼鏡にはない機能が備わっています。ここでは、フィールドスコープの選び方とおすすめ商品を紹介します。ニコンやビクセン、コーワといった人気ブランドの商品を厳選!
フィールドスコープとは?
フィールドスコープとは、地上望遠鏡に分類される望遠鏡の一種です。地上望遠鏡には、おもにフィールドスコープと双眼鏡がありますが、双眼鏡とは異なり「片目で観察する」のがフィールドスコープの特徴です。
双眼鏡よりも倍率が高く、基本的には三脚に固定して使います。バードウォッチングや天体観測などには、フィールドスコープの使用が適しているでしょう。
直視型か軽視型か、レンズ口径、倍率、防水機能など
フィールドスコープの選び方
ここからは、フィールドスコープの選び方をご紹介していきます。ポイントは下記7点!
【1】フィールドスコープの種類で選ぶ
【2】倍率で選ぶ
【3】対物レンズの有効径が大きいものを選ぶ
【4】実視界の数値が大きいものを選ぶ
【5】アイレリーフの長いものを選ぶ
【6】防水機能が付いたものを選ぶ
【7】デジスコの対応状況をチェック
対物レンズの有効径や倍率などさまざまな違いがあります。商品選びをスムーズにできるように、必要な機能と不要な機能をあらかじめ整理しておきましょう。
直視型・傾斜型
【1】フィールドスコープの種類で選ぶ
フィールドスコープ(スポッティングスコープ)は、接眼レンズの取りつけ方によって、直視型(ストレートタイプ)と傾斜型(アングルタイプ)の2種類に大別できます。ここでは、それぞれの特徴についてご紹介します。
直視型(ストレートタイプ)
直視型は、フィールドスコープ本体と接眼レンズが直線的に配置されているタイプ。対象物にフィールドスコープをまっすぐ向ければいいので、初心者でも使いやすいことが特徴です。デジタル一眼レフなどと合体させて写真を撮りたい場合も直視型が向いています。
傾斜型(アングルタイプ)
傾斜型は、接眼レンズがフィールドスコープ本体に対して上向き・斜めに配置されているタイプ。高い場所の鳥や天体などを観測するときに、無理な姿勢をとる必要がないのでらくに観察できることが利点です。
野鳥観察なら20~40倍、天体観測なら10~30倍
【2】倍率で選ぶ
接眼レンズが別売になっている機種は目的に合った接眼レンズを購入しましょう。メリットとしては、接眼レンズを交換することで倍率の変更が可能になります。『ED50』は小さめで軽量なため、リュックなどに入れて携帯することもできます。
【エキスパートのコメント】
倍率が大きいほど、遠くの対象物を大きく見ることができますが、その分、一度に見える範囲が狭くなり明るさも暗くなります。用途によって最適な倍率が異なり、野鳥観察なら20~40倍、天体観測なら10~30倍が使いやすい倍率です。
またフィールドスコープによっては、接眼レンズを交換できるものや接眼レンズが別売りのものがあり、そうした製品なら、接眼レンズを交換することで倍率を変更可能です。倍率を可変できるズームレンズを備えた製品もありますが、ズームレンズでは同じ倍率でも、固定レンズに比べると視野が狭くなるので注意しましょう。
撮影するなら
【3】対物レンズの有効径が大きいものを選ぶ
【エキスパートのコメント】
対物レンズの有効径(口径)が大きいほど、たくさんの光を集められるので、より明るくシャープな像を得ることが可能。とくに高倍率になるほど、対物レンズの有効径が大きいフィールドスコープのほうが有利です。
その半面、対物レンズの有効径が大きくなると、本体が大きく重くなるので持ち運びがたいへんになります。気軽に使いたいのなら、有効径50~60mmの製品がおすすめです。
動く物を観察するなら
【4】実視界の数値が大きいものを選ぶ
実視界の数値が大きいほど、動いている物を確認しやすくなります。野鳥や野生動物といった動きの速い物を観察したい場合は、実視界の数値も確認しておきましょう。
メガネをかけて使うなら
【5】アイレリーフの長いものを選ぶ
アイレリーフとは、接眼レンズを覗いたときに「視野全体を見渡せる」眼の位置から、レンズまでの距離のこと。メガネをかけながらフィールドスコープを使うのなら、アイレリーフが長い製品(15mm以上)がおすすめです。アイレリーフが15mm以上の製品は、ハイアイポントと呼ばれることもあります。
屋外でも使うなら
【6】防水機能が付いたものを選ぶ
フィールドスコープの多くは多少の水であれば影響のない仕様にはなっていますが、水滴を気にせず屋外に持ち出したいのなら、窒素ガスが充填してあるタイプや防塵ガラスが使われているタイプを選んでみるのもよいでしょう。
【7】デジスコの対応状況をチェック
デジタルカメラとフィールドスコープを組み合わせて超望遠レンズにすることを「デジスコ」と呼びます。デジカメなどの超望遠レンズは高価なものが多いですが、フィールドスコープと組み合わせれば、手軽に超望遠撮影をすることが可能です。
デジスコには専用のアダプターやレリーズなどが必要になりますが、フィールドスコープによってはデジスコに向いていないものもあるので注意が必要です。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)