Raspberry Pi Foundationは6月24日 (現地時間)、Raspberry Piの新世代製品「Raspberry Pi 4 Model B」を発表した。CPUやグラフィックスが強化され、USB 3.0を搭載、電源入力にUSB Type Cを採用、最大4GBのRAMを選択できるなど基本スペックが向上している。価格は「Raspberry Pi 3 Model B+」と同じ35ドルから。同日より、欧米やアジアの取扱店で販売が始まった。
SoCは、ARM Cortex-A72アーキテクチャの「Broadcom BCM2711 (4コア/ 1.5GHz)」、グラフィックスが4K/60pのH.265のデコードをサポートする。Raspberry Pi Foundationによると、処理性能はおよそ3倍、「インターフェイスの柔軟性やハッキング性能はそのままに、多くのユーザーにPCのようなレベルのパフォーマンスを初めて提供する」としている。
メモリはLPDDR4 SDRAMで、1GB、2GB、4GBの選択が可能。通信機能は、Wi-Fi (IEEE 802.11ac)、Bluetooth 5.0、Gigabit Ethernet。その他のインターフェイスは、USB 3.0×2、USB 2.0×2、40ピン GPIOヘッダー、Micro HDMI×2、2-レーン MIPI DSI 、2-レーン MIPI CSI、4ピン・オーディオ・コンポジットビデオポート。電源入力がMicro USBからUSB Type-Cポート (5V/3A)に変更された。
価格は、RAM 1GBが35ドル、2GBが45ドル、4GBが55ドル。「Raspberry Pi 4 Case」「Raspberry Pi 4 Power Supply」といった公式アクセサリも登場しており、Raspberry Pi 4 Model B(4GB)、ケース、公式キーボード/マウス、電源、HDMIケーブル、16GB microSDカード、ビギナーガイドなどをまとめたDesktop Kitが120ドルとなっている。
Raspberry Piには、第1世代や第3世代で小型ロープライスの「Model A」が登場している。Raspberry Pi 4でも実現の方法を模索しているが、35ドルを大幅に下回る価格帯で有効なソリューションをまだ見出せていないという。