Appleは6月24日 (米国時間)、iOSの次期メジャーアップデート「iOS 13」と「iPadOS」のパブリックベータ版の提供を開始した。Apple IDを持っていてApple Beta Software Programの規約に同意して登録すれば、動作対象機種を持つユーザーは誰でも試用できる。一般ユーザーも参加できるプログラムだが、ソフトウエアの品質を向上させるためのフィードバック収集を目的とした開発プログラムであり、エラーや不具合が発生したり、機能が正常に動作しない可能性があるので注意が必要。
同社はWWDC 2019 (6月3日〜7日)でiOS 13とiPadOSを発表した。iOS 12ではiOSでiPhoneとiPadの両方が動作しているが、次期メジャーアップデートでiPad用のOSが独立する。iOS 12からアップデートすると、iPhone用のOSが「iOS 13」、iPad用のOSが「iPadOS」に分かれる。
パブリックベータ版は、Apple Beta Software Programに登録後、導入するiPhoneまたはiPadのバックアップをiTunesで作成し、そのデバイスを使ってbeta.apple.com/profileにアクセスして構成プロファイルをダウンロードする。「設定」で指示に従って構成プロファイルをインストールすると、ソフトウエアアップデートでiOS 13パブリックベータ版のダウンロードとインストールが可能になる。
Apple Beta Softwareプログラムで使用するパブリックベータ・ソフトウェアは機密情報であり、スクリーンショットの公開や投稿、Apple Beta Software Programの参加者以外とパブリックベータ版の情報を共有したり、ソフトウェアに関する情報の公開などは禁止されている (Appleが公開した技術情報は機密扱いから除外)。
iOS 13は新たにダークモードをサポートし、外観の変化に加えて内部でもシステム全体に及ぶアップデートが行われる。動作が軽快になったiOS 12からパフォーマンスがさらに向上、写真/カメラ、リマインダー、マップなど様々なアプリに機会学習を利用した新機能が加わる。プライバシー関連でも新たな保護機能が提供される。iPadOSは、広い画面を活用するようにホーム画面を刷新、マルチタスク機能、「ファイル」アプリ、Apple Pencil関連の機能が強化され、Macとの連携が向上する。正式版のリリースはどちらも2019年秋を予定している。