ディスプレイ上部のTrueDepthカメラで画面を見た人の顔を確認する「Face ID」は、iPhone X以降のモデルに採用されたAppleの生体認証技術です。システムに自分の顔を登録しておけば、iPhoneを一瞥するだけでロック解除やアプリ購入などの処理を行うことができます。
そんなFace ID、便利な反面困ってしまう場合もあります。iPhoneを手にしてチラリと視線をやる程度でロック解除されてしまうため、メールやSNSのやり取りを見せろと家人や交際相手から凄まれたとき、目の前にiPhoneをかざされれば一巻のおしまいです。抗う方法の1つや2つ、知っておきたいものですよね?
Face IDによるロック解除のタイミングを遅らせることは難しいものの、対策はいくつかあります。ひとつは「スライドで電源オフ」の画面を表示すること。本体右側面にあるサイドボタンと、左側面にある音量ボタン(上下のどちらでも可)を約2秒押し続ければOKです。これで一時的にFace IDは無効化され、パスコードを入力しないかぎりロック解除できなくなります。
もうひとつは、Face IDのオプション「Face IDを使用するには注視が必要」スイッチをオンにすることです。このスイッチをオフにしていると、iPhoneにしっかりと視線を与えなくてもロック解除されるため、便利な反面iPhoneのセキュリティレベルは下がります。『設定』→「Face IDとパスコード」の順に画面を開き、スイッチをオンにしておきましょう。
それに、「Face IDを使用するには注視が必要」スイッチをオンにしておけば、目を閉じているときにFace IDでロック解除されることがありません。もし目の前にiPhoneをかざされても、目をつぶって抵抗すればいいのです。寝ているすきにロック解除されてしまうことも防げますから、オンになっていることを確認してみては?