JR西日本は21日、在来線におけるさらなる防犯対策の取組みとして、特急「はるか」の車内に防護装具を搭載するなどのハード対策、駅・乗務員らへの教育・訓練といったソフト対策を実施すると発表した。
同社はこれまでにも、鉄道テロの発生に備え、「お客様、社員の人命を最優先に守る」ことを基本に、国土交通省からの指導・要請を踏まえて警察・自治体とも緊密に連携し、未然防止や適切な初動対応の観点から対策を実行してきた。
一方で、今後は大型イベントが控え、国際的に日本への注目度が高まることもあってテロの標的となるリスクも高まる恐れがある。今回、対応に万全を期したいとの考えから、G20大阪サミットの開催にあたって在来線におけるさらなる防犯対策を実施するとのこと。
今回発表された防犯対策のハード対策では、特急「はるか」の車内に防護装具として防護盾・耐刃手袋・耐刃ベストを搭載するほか、在来線の全乗務員にフラッシュライトを携帯させ、「防護盾」を配備する対象駅の拡大を実施する。
ソフト対策では、駅・乗務員らを対象に脅威への対応方法や防犯用品の取扱いについて教育・訓練を継続して実施する。また、特急「はるか」ではG20開催時までに車内警備体制を強化し、サミット開催期間中は全列車に警備員を配置する予定となっている。