AppleのMac用アプリストアMac App Storeで、Adobeが同社の写真ソフト「Adobe Lightroom」の提供を開始した。
LightroomはAdobeがMac App Storeで提供する初めての製品ではない。すでに「Adobe Photoshop Elements 2019」(8,400円) を販売しているが、Photoshop Elementsは買い切り型の製品だ。Mac App Store版のLightroomは、Adobeが提供するソフトウェアサービスCreative Cloudに含まれる「Lightroom」と同じ、クラウドをハブにモバイルや他のCreative Cloud製品との連携に優れたバージョンだ (もう1つの「Lightroom Classic」は従来のパッケージ版に近い)。Mac App Storeで初のCreative Cloud対応製品であり、Creative Cloudに含まれるようなプロのニーズも満たす高度なソフトウェアをAdobeがMac App Storeで提供し始めたという点で大きな変化である。
基本機能として、カーブ (色、露光量、トーン、コントラストの変更)、カラーミキサー、明瞭度、テクスチャ、かすみの除去、プリセット、プロファイル、整理と管理といった機能が用意されている。購読型の有料プランにアップグレードすることで、修復ブラシ、選択範囲の編集、ジオメトリ補正、RAW編集、AI技術を用いた顔認識、Adobe Creative Cloudストレージ (1TB)、高度な共有機能などを利用できる。
Mac App Store版はAppleのアプリ内購入を利用しており、ユーザーはMac App Storeのペイメント機能を使って有料プランの契約・管理や支払いを行える。アプリ内課金を用いた試用が用意されているので、プレミア機能を含むフル機能を7日間無料で体験できる。ただし、Appleアカウントの設定で自動更新をオフにしておかないと、無料体験期間終了後に有料プランの月額料金が自動的に決済されるので注意が必要。Mac App Storeで契約する有料プランの料金は1,100円/月または12,800円/年となっている。