雨が続き、湿度も多い日が続く梅雨の時期は、洗濯や掃除もなかなかはかどりません。「洗濯物が乾かない」「部屋干しすると、衣類が臭う」「お風呂にカビが生えていた」「ゴキブリの姿を見かけた」など、家事や部屋のストレスが一気に高まります。でも、最近ではさまざまなグッズで「●●するだけ」というアイテムが多数登場、家事を助けてくれます。今回はラクにできるお掃除アイテムを紹介しましょう。
防カビくん煙剤、洗たく槽クリーナーでカビを生えにくくする
カビが生えやすい代表的な場所といえば、浴室です。温度、湿度、栄養(人間の皮脂)があり、カビが生える条件が揃っているほか、パッキンやくぼみなどがあり、細かなパーツは手入れしにくいので、「気がつくとカビが生えていた…」「いつ掃除しても、またカビが生えてくる」ということになりがち。
そもそもカビの発生を防ごうという発想で人気を集めているのが「防カビくん煙剤」です。カビが生えにくくなるので、掃除の回数を減らすことができます。「炊くだけ」ではありますが、しっかりと掃除をする必要はあります。しかし、「今日だけ」だと集中すれば、がんばりやすいことでしょう。
また、見えないのでわかりづらいですが、高い確率でカビが生えているのが洗たく槽です。お風呂と同様にカビが繁殖する条件が揃っているので、こちらも梅雨前~もしくは梅雨中に洗濯槽クリーナーできれいにしておきたいところ。 洗たく槽クリーナーにもさまざまな種類が出ていますが、カビ対策で、なおかつ半年~年1回程度しか洗たく槽を掃除しないのであれば、強力塩素系漂白剤がおすすめです。漬け置き不要で、そのまま洗たく槽の「桶洗浄コース」などをまわすだけでOK。気持ちもスッキリすることでしょう。梅雨時はマメに行うと洗濯物から生乾きのニオイがしにくくなるのでおすすめです。
加えて、部屋干しなどの洗濯物のニオイが気になる人は、
(1)洗たく槽に脱いだ衣類を入れない(洗濯槽のなかで衣類の湿度、皮脂をえさにして、カビが繁殖するため)
(2)洗濯物はすぐに干す
(3)残り湯を使わない
(4)洗濯機のフタはあけっぱなしにする
(5)洗剤に酵素系漂白剤を加えて使う
などの工夫をすると、ニオイにくくなります。
ふとんや収納の奥に「除湿剤」。トイレのスタンプ用洗剤も。
ニオイのもと、ジメジメ感のもとである湿度。これを取り除く除湿剤も「敷きっぱなし」「入れっぱなし」でよいので対策をしましょう。
まずは、ふとんやベッド。人は一晩眠ると500mlもの汗をかくといいます。晴れた日に干すことができればいいのですが、布団を干すのもなかなかの重労働。そもそもベッドだと干すこと自体難しく、どうやってお手入れすればいいの? と悩んでいる人もいることでしょう。
そんなときは「除湿シート」があれば、ベッドパッドや布団の下に敷くだけでOKですし、湿度を吸ってくれます。使い捨てのものもありますが、最近では天日干しして再利用できるものが主流です。
棚やクローゼット、押入れのなかも除湿をしておかないと、気がついたら「カビが生えていた」なんてこともありえます。こまめに棚をあけて換気できればいいのですが、家中の収納を開けっ放しにしていくわけにもいきません。
そこで、使いたいのが「除湿作用のある人形」です。中につまったシリカゲルが湿度を吸着。吸湿力が弱ってきたら電子レンジで温めて、繰り返し使えます。愛らしい動物のデザインになっているので、見た目もかわいいです。湿度が気になる靴箱内においてもよさそうです。
また、ニオイといえばトイレですが、掃除のあとに「スタンプを押しっぱなし」の商品も手軽で人気です。洗剤はジェル状になっているので、トイレを流すたびに洗浄・防汚性分が便器に広がり、キレイをキープできます。しっかり掃除のあとに習慣化すると、トイレ掃除の手間をへらすことができます。
虫対策も必要な季節に
梅雨から夏場にかけて欠かせないのが、虫対策です。気温が高くなってくると数が増えて、気になるのがコバエ(チョウバエ)ではないでしょうか。
コバエは水があるところで発生しますが、排水口にタブレット型洗剤を入れておくだけで幼虫を駆除できるものがあります。キッチンだけでなく、風呂やトイレ、洗面など、「コバエが出やすいな」という場所に使うのがおすすめです。
ちなみに、ゴキブリはエアコンの排水ホースを伝って、室内に侵入してくることもあるそう。100円ショップで販売されている「防虫キャップ」をつけておくだけで、この侵入を防げるので、ゴキブリ対策としても早めに手を打っておくとよいでしょう。
最近では「家事をしない」「手を抜く」するアイテムが続々登場しています。いつもの洗剤をなんとなく、買うのではなく、「新しいアイテムないかな」と貪欲に取り入れて見ると、新しい発見があるはずですよ!