ハッセルブラッドは6月20日、中判ミラーレスカメラの新製品「X1D II 50C」を発表した。フルサイズよりもひとまわり大きい中判センサーを搭載しながら、本体重量を約650gに抑えた小型軽量モデル。従来モデル「X1D-50C」と比べ、画質や操作性、スマートデバイスとの連携機能などを改善し、完成度を高めた。機動性の高い高画質カメラとして、写真趣味層に訴求する。
価格はオープンで、予想実売価格は税別65万円前後。発売は7月の予定。
フルサイズ一眼レフ並みにコンパクト
43.8×32.9cmの中判CMOSセンサーを搭載した中判ミラーレスカメラ「X1D-50C」(2016年発売)の後継モデル。背面液晶を3.6型・236万ドットに大型化・高精細化したほか、液晶をチルト式としたことでウエストレベルでの撮影ができるようにした。液晶はマルチタッチ対応のタッチパネルで、さまざまな操作やAFポイントの指定がタッチでできる。
操作性やレスポンスも改善した。電源投入時の起動時間を向上したほか、撮影時のブラックアウト時間やシャッタータイムラグを軽減。オートフォーカスの速度も高めたほか、撮影した写真を表示する際のレスポンスも改善した。USB Type-CでiPad Proに接続してのテザー撮影にも対応した。
Vシステム用のデジタルバックも一新
もう1つ、注目の製品も発表した。ハッセルブラッド伝統の中判カメラ「Vシステム」を中判デジタルカメラとして使うためのデジタルバックの新製品「CFV II 50C」だ。Vシステム対応であれば、どんな古いカメラでも最新の中判デジタルカメラとして使えるようになる。
合わせて、上で紹介したX1D II 50CやX1D-50C用の交換レンズを使うためのボディ「907X」も発表。こちらを使えば、オートフォーカスや自動露出で手軽に撮影が楽しめるようになる。
詳細なスペックや価格、発売日などはいずれも未定。