昭和、平成、令和と、時代ごとに常に新しい人気者が誕生しているお笑いネタが「ものまね」。最近では、和田アキ子のものまねが激似の「Mr.シャチホコ」などが人気だ。そんな人気ものまねタレントも輩出している、ものまねを中心としたエンターテイメントを楽しめる「CROKET MIMIC TOKYO(コロッケ・ミミックトーキョー)」がリニューアルオープン。6月18日に行われたメディア向けの内覧会・記者発表会に行ってきた。

  • 「コロッケ・ミミックトーキョー」でものまね名人芸に感激

    出た~! 伝家の宝刀、岩崎宏美ものまね。目の前で見れて感激

コロッケがプロデュースするエンタメシアター

「CROKET MIMIC TOKYO」は、2016年1月にオープンしたものまねタレントのコロッケのプロデュースによる「ものまねエンタテインメントライブシアター」。コロッケが自ら選んだものまね芸人やパフォーマーたちが繰り広げる本格的なエンターテイメントショーで好評を得ていたが、よりライヴ感を味わうことができるお客さん参加型のエンターテイメントを提供する店へとブラッシュアップ。この度、麻布十番から六本木へ移転して、6月20日にリニューアルオープンとなった。

  • まずはプロデューサーとしてリニューアルオープンの意気込みを語ったコロッケ

この日は、多くの関係者、取材陣が集まる中、コロッケがステージに登場した。新店舗は以前に比べると規模が縮小したとのことで「麻布十番のお店は広すぎて、従業員の方が人数が多かったんです。今の時代、隠してもすぐわかっちゃうから言います。ぶっちゃけ赤字でした(笑)」と、いきなり赤裸々なトークで笑わせた。

  • 美味しい料理を楽しみながら最高のパフォーマンスを楽しめる。それにしても、どこかで見たことある肖像画。こんなところにまでものまねが! ?

お店の売りは、「楽しいニセモノとホンモノのエンターテナーのショー」とのことで、「ものまね人生の集大成をみんなと作っていきたい。日本で世界のエンターテイメントを引っ張っていきたい」と、壮大な意気込みも語られた。また、すでに天井にいくつもぶら下がっているミラーボールを増やし、「ミラーボールが50個あるお店として、世界にアピールしたい。本当にやるつもりです」と、出演者のクオリティだけじゃなく、お店自体の特色でも勝負したい意向を明らかにした。なるほど、多くの外国人が訪れる六本木だけに、「日本には、ミラーボールが50個あるエンタメシアターがあるらしいぜ……」と海外で噂が広がる可能性もある(のか?)。

ものまねの名人芸に感激!

会見後には、コロッケによるものまねショーが行われた。まずは、最近のネタとして「とんぼ」を歌っている最中にとんぼを見つけた長渕剛。これはファンの人に怒られたそうだ。さらにこの日は、「原点回帰ものまね」と題して、十八番の「2倍速ものまね」を時代に合わせてグレードアップさせたという「4倍速ものまね」で、岩崎宏美「シンデレラハネムーン」、野口五郎「真夏の夜の夢」のものまねを披露。思わず、うわ~これテレビで見たことある! と、目の前で繰り広げられる名人芸にお茶の間気分で見入ってしまった。

  • 五木ひろしのものまねも惜しげもなく披露

  • 野口五郎まねでは鼻をほじってからパクッ。これは怒られるわけだ

来年、還暦を迎えるというコロッケ。全力のパフォーマンスに息を切らしつつ、新店舗について「想像してた以上にいい感じで、見やすいと思います。自分もステージに立ちたくてうずうずしてます」と語った。自慢の料理やドリンクを楽しみながら、最高のパフォーマンスの数々を楽しめるという「CROKET MIMIC TOKYO」。この日、コロッケが見せてくれた抜群のサービス精神が、お店のクオリティを物語っているのかも。仕事のストレスを発散しに、六本木まで足を運んでみては?

  • 最後は素のコロッケでガッツポーズ!

●information
CROKET MIMIC TOKYO(コロッケ・ミミックトーキョー)
東京都港区西麻布1-1-5 オリエンタルビルB1F

岡本貴之(オカモト タカユキ)

1971年新潟県生まれのフリーライター。音楽取材の他、グルメ 取材、様々なカルチャーの体験レポート等、多岐にわたり取材・ 執筆している。好きなRCサクセションのアルバムは『BLUE』。趣味はプロレス・格闘技観戦。著書は『I LIKE YOU 忌野清志郎』(岡本貴之編・河出書房新社)」。