いくらデジタルガジェット好きとはいえ、モデルチェンジのたび買い替えるわけにはいきません。iPhone/iPadなどiOSデバイスの場合、毎年行われるシステムソフトウェアアップデートにより機能が更新されることもあり、新発売から4~5年は第一線で使い続けられます。
システムソフトウェアアップデートの対象から外れた製品は、その時点でデバイスとしての進化を止めてしまいます。新機能が追加されることはなく、アプリの動作対象機種からも次第に外れていきます。iPhoneでいうと、32ビットSoCを搭載したiPhone 5以前のモデルは、App Storeが32ビットアプリの新規公開を停止したこともあり、最新のアプリで楽しむことはできません。
しかし、文書作成や音楽再生のように少し前のハードウェアでも快適に動作する"軽い"アプリは、システムソフトウェアアップデートの対象から外れた製品を使わない手はありません。家電製品のリモコンアプリがインストールされていれば、リモコンとしての余生を過ごさせてもいいでしょう。
ほかにも、電子書籍リーダーとして、フォトビューアとして、SNSの特定アカウント専用機として古いiPhone/iPadは打って付けです。最新のハードウェアに触れた直後は反応の遅さにストレスを感じるかもしれませんが、そんなデバイスをとことん使うのもひとつのスタイルでしょう。
ただし、WEBブラウザのようにセキュリティホールを突かれる可能性があるアプリは、利用を避けるべきでしょう。システムソフトウェアアップデートの対象から外れた後に脆弱性が発見された場合は、その対策が講じられることがないので危険です。また、Appleの公式ショッピングストア(Apple.com)はiOS 9に付属のSafariではアクセスを断られるなど、古いWEBブラウザでは利用できないオンラインサービスもあるので注意しましょう。