◆本記事はプロモーションが含まれています。
【この記事のエキスパート】
ソムリエ/トータル飲料コンサルタント:友田 晶子(SAKE女)
国内外12000人のお酒ラヴァーを率いる一般社団法人日本のSAKEとWINEを愛する女性の会(通称:SAKE女の会)代表理事。
「SAKE女=お酒でおもてなしができる人」として日本産酒のPRと応援をする。
愛好家向けイベントやセミナーの他、飲食店や宿泊施設向け売上向上支援も。著書も多くエッセイストとしても人気。この道30年のお酒のプロ。
粕取り焼酎とは酒粕焼酎とも呼ばれ、個性的な香りと味わいが特徴のお酒です。この記事ではソムリエの友田晶子さんへの取材をもとに、粕取り焼酎の選び方とおすすめの商品を紹介します。記事後半のAmazonなど通販サイトの人気焼酎ランキングも参考にしてくださいね。
粕取り焼酎とは?どんなお酒?
粕取り焼酎は「酒粕焼酎」という異名があるように、原料に酒粕を用いて造られる焼酎です。
酒粕は、日本酒造りの過程でできる「もろみ」からお酒を絞り出した、残りの固形物です。いわば日本酒製造のあまりものですが、酒粕にも米や酵母の旨味・栄養分が豊富に含まれます。そのまま食品として料理の材料にしたり、化粧品の材料に使われることも。
「もろみ」から絞り出された水分とアルコールが日本酒ということになりますが、酒粕にもアルコール分は残ります。酒粕をさらに抽出して造られるのが粕取り焼酎なのです。
産地や飲み方にあわせて選ぼう!
粕取り焼酎の選び方
ソムリエの友田晶子さんに、粕取り焼酎を選ぶときのポイントを教えてもらいました。粕取り焼酎の上手な選び方を知って、奥深い世界を楽しんでみましょう。
製法によって味わいが違う!
焼酎の製法には「吟醸粕取焼酎」と「正調粕取焼酎」の2種類がありますが、原料や製造工程に違いがあり、当然のようにできあがる焼酎の特徴も変わります。
自分好みの焼酎がどちらの製法のものなのかを意識すると、新しい一本がより選びやすくなるでしょう。
フルーティーさを楽しむなら「吟醸粕取焼酎」
酒粕に酵母・水を加え、再発酵させてから蒸留するのが「吟醸粕取り焼酎」です。吟醸粕取り焼酎は、精米歩合50〜60%以下の日本酒(吟醸酒・大吟醸酒)の酒粕から造られます。
日本酒のようなフルーティーで爽やかな吟醸香が特徴で、クセのなさから焼酎初心者にも飲みやすく、焼酎ファンも日本酒ファンも楽しめる粕取り焼酎といえるでしょう。
クセのある味を楽しむなら「正調粕取焼酎」
酒粕にもみ殻を混ぜ、蒸留するのが「正調粕取り焼酎」です。江戸時代から続く伝統的な製法「セイロ取り蒸留」が用いられています。
原料のもみ殻が独特のビターな香りや風味をうみだし、重厚かつ飲みごたえのある味わいの焼酎です。クセの強さが良くも悪くも作用するため、上級者向けの粕取り焼酎といえるでしょう。
産地ごとの味を比べる
【エキスパートのコメント】
粕(かす)取り焼酎とは、日本酒をつくる工程で出た酒粕を蒸留した焼酎のこと。全国でも北九州地域を中心に歴史のある粕取り焼酎です。
産地によって味わいが異なりますので、そこを見きわめることが、粕取り焼酎の選び方のポイントです。たとえば、東北・甲信越を中心とする淡麗系の日本酒の産地なら粕取り焼酎も味わいは淡麗になり、近畿・九州を中心とする濃厚系の日本酒の産地なら、粕取り焼酎も濃厚系になります。
熟成年数にも注目して選ぶ
お酒は熟成させることで、独特な深い味わいへと変化していきます。長年熟成されたワインやウィスキーには高い価値がつきますが、粕取り焼酎も同じです。熟成年数を商品を選びの基準にしてもよいでしょう。
銘柄によって5~8年、ものによっては30年など幅広い熟成期間があります。熟成を経た粕取り焼酎の、深い味わいを楽しみましょう。
飲み方に合わせて種類を選ぶ
【エキスパートのコメント】
飲み方によっても、粕取り焼酎の選び方は変わります。たとえば水割りなら、軽快でちょっと華やかなタイプがおすすめ。お湯割りなら濃厚タイプにすることで、粕取り焼酎ならではの個性が楽しめます。
オンザロックやソーダ割りなら樽熟タイプが向いていますし、じっくりストレートで味わいたいときには、熟成期間の長いものがおすすめです。